プチ絶対音感のふぃろむじです。

 

音楽の上達の一歩に耳コピをしろということをいう人がいます。

 

世にある作品は超勉強したプロが作っているのでそこから学ぶのはあまりにも理にかなっています。そして耳コピを始めたあなたはこう思います。

 

…耳コピって超むずくね?

 

何を隠そう私も耳コピが全くできない側の人間でした。しかし、今では主旋律に加えベースや若干のコードも分かったりします。何をすればいいのか?そんな話を今日は書きたいと思います!レッツら!

 

 

 耳コピに必要なものは?

 

二つの例を出しましょう。前提として自分は軽い絶対音感があります。軽いといったのは、主旋律の音が分かるだけでベースの音もコードも分からない(分からなかった)からです。

 

〇例1:ベース聞き取り能力

 

スプラトゥーンにハマっているときある曲が気に入って耳コピを始めます。しかし、ベースが全く聞き取れん

 

低いし(未来の自分が補足すると低い音は隣の音との周波数の差が小さいので音程がぼやけます。)上がなってると聞こえなくなるし。なんならベースなんてなくてもええだろぐらいに思っていました。

 

ですが、とりあえず完成させたいのでプライドを捨ててベースの動画を見てベースを打ち込みます。

 

完成した曲を聴きながら色々遊んでいたのですが、ベースを消して聞いたときとっても迫力にかけることに気付きます。

 

へーと思ってベースをつけた瞬間、その差分がベースの担っている部分だとようやく理解します

 

ベース単品で聴く。全楽器で聴く。ベース抜きで聴く。全楽器で聴く。そうしているうちに「その曲において」ではありますがようやくベースの音が聞き取れるようになったのです

 

 

〇例2:フレンドライクミ―

 

サークルの仕事でかの有名なフレンドライクミ―(劇場版)を耳コピせよとの命がでます。まぁ絶対音感の私にかかればお茶の子さいさい、例えばイントロは音源を聞かずとも「ラファレー」とわかります。

 

 

 

...なんか違う。

 

 

 

同じラファレーなのにすごくしょぼい。多分楽器はトランペットであっている。なんでこんなにしょぼいんだ?

 

知識を持った今だったらどうするでしょうか。

 

イントロでは主旋律とドラムしかなっていない。それで音楽を持たせるには主旋律を相当厚くする必要がある。トランペットは数本重ねていいし、その他の楽器も一緒に鳴っているはずです。空間系のリバーブ・ディレイなどももちろんかかっているでしょう。

 

また、ベースやらなんやらがないのにハモリがないのもほぼありえませんね。上ハモ、下ハモを一致するまでバシバシ追加します。これでかなり本家と近くなるはずです。

 

 

 

この二つの例で共通すること。それは消費者から生産者になる必要があるということです

 

始めのベースの話も、DAWで色々操作して初めてできたことでした。また、後半もDTMerとしての知識が必要となります。

 

消費者とちょっと手を動かした生産者は同じモノを見るときに全く視点が異なります。消費者は楽しいなーとか面白いな―とかそれくらいの感情を抱けば十分ですが、生産者がそれらの感情を呼び起こすには多くの知識が必要になる。

 

消費者のマインドで聴いてたら一生生産者にはなれないってことです。

 

もちろん生産者のマインド・知識を少し得ただけでは到底耳コピなどできません。それらの知識・センスを磨くにはやはり時間をかけた訓練が必要です。

 

〇ベースやコードなどの音の聞き取りは

まずある曲の一部分でいいから答えを見て作る。その後音をmuteにしたりsoroにしたりしてその音の役割を把握する。その状態で世にある曲を聴いて何が鳴っているか聴き取る。

 

〇音質やエフェクト系については

DAW上であるパラメータを動かしたらどんな効果が得られるのかを把握する。その状態で世にある曲を聴いてそれの再現には何をすればいいか考える、実践する。

 

これを繰り返すことでちょっとずつ耳コピ能力が上がって行くと思います。

 

 

 なぜこんな話を?

 

いきなりこんな話をしたのには理由がありまして。

 

 

こちらの記事を拝見しまして

 

全く言っている意味が分からなかったからです。ぱおーん。

 

以下引用

「「Aさんはラ行の子音がLになりがち」「声優さんは超高確率で語尾に吸気音を挟む」「可愛い系の人は無声子音の直後しばらくかなり息っぽい声にしている」「ドラムのアクセントに併せて子音を長く発生している」「Bさんは高音で喉をかなり締めてる」「声優さんは母音が連続するとき高確率で声門を閉じてる」「Cさんは音量ビブラートを使わないがち」「最近はやりのシンガーはピッチを上から入って早めに下に抜きがち」……」

 

調声をしっかりやられているボカロPはこんなところまで聞こえてるみたいです。

 

一瞬無理やんと絶望しましたが、あきらめずにベースやらコードやらを意識しまくって聞こえるようになったあの頃を思い出し、

 

自分ももっと調整できるパラメータを理解した上でいっぱい歌を聞かねばならんなと思ったという話でした。

 

 最後に

 

ちなみにお前絶対音感持っとるからできるんやんけ、という相対音感の方。はじめの一音くらい12音試してみましょう。むしろ相対音感の方が3度のハモリが全部同じに聞こえていいなと思ったりします。

 

相対音感もない人は耳コピはまだ向いてないと思うので何かしら楽器をやってみるのがいいと思います。楽器経験は音楽制作にもめちゃくちゃ活きるので。

 

なんか最後上からな文章になってしまいましたが、もちろん僕もまだまだまだまだ駆け出しDTMerですので一緒に頑張りたいと思う所存です。

 

あと、生産者マインドで音楽を聴くと消費者マインドのときの10倍くらい情報量が増えてめちゃくちゃ楽しいです。実は消費者としても音楽が楽しくなるのです。

 

ということで音楽好きだぜって人は一緒に音楽"制作"もやってみませんか!初心者向けの楽しくDTMをするためのヒントはこのブログに大量に残しているつもりです。

 

それでは!