新婚さんいらっしゃいに感じる微妙な闇はなんなのか、ふぃろむじです。
さて、友達が僕の記事を読んでくれてるみたいなのですが、ちょっと難しくてよくわかんないとのFBをもらいました。
正直無学の人間にもわかるように書くと記事がボリューミーになりすぎてしまうので、普段の分析記事でそこまでレベルを落とす気はないのですが、ちょっとくらい初心者の人でもわかる記事もあっていいのかなと思いまして今回はそういった記事にしてみます。自分の頭の整理にもなりますし。
ゆうて自分も全然わかっていませんが、上級者でないからこそ簡単な言葉で伝えられると思いこんでみます。それではレッツら!
前提知識
・音楽理論の世界では「ドレミファソラシ」の代わりに「CDEFGAB」を使います。
・ちょっとむずかしい話をすると音は半音上がると周波数が(2の12乗根)倍されます。オクターブの間に12個音があるのでオクターブ上がるとちょうど周波数が2倍になるということですね。
そんなことはどうでもよく、音は規則正しくならんでいるので「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」もそれらを半音ずつあげた「ド# レ ファ ファ# ソ# ラ# ド」も相対的な響きは一緒です。これ超大事!
キー
キー(調)とはその曲でどの音を基本として使うかの宣言です。
最も基本のキーはCメジャーです。Cがその音階の初めの音を指し、メジャー(長調)というのが明るい音階だよという意味になります。逆にマイナー(短調)というものもあり暗い音階を指します。
Cメジャーと言われたら「ドレミファソラシド」を基本的に使うという宣言です。ピアノの白鍵だけ使うと覚えてください。実際に弾いてみると...うんうん明るいね。
ではDメジャーでは?レから始まるので「レミファソラシドレ」...ではありません。音は規則正しく並んでいるので相対的な位置が大事です。メジャーの明るい響きはドレミファソラシドを2半音だけずらした「レミファ#ソラシド#レ」になります。
Cマイナーと言われたら「ド レ ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭ ド」です。超暗いですね。覚えにくいよーって方はラから白鍵だけ使う「ラシドレミファソラ」を基準にずらしましょう。
コード
コードとはその瞬間の響きを表します。
コードは基本3-4つの音からなります。試しに「ドミソ」を同時に鳴らしてみましょう。じゃーん。うん、明るい感じ。では次に「ドミソシ」なんとなくおしゃれな響きです。
その音の中で一番低い音をルート音(根音)と呼びます。上の例だとどちらもドになります。
コードはその音の重なり方によって無数に存在するのですが、まず覚えるべきコードは二つのみです。M(メジャー)コードとm(マイナー)コードです。
1. メジャーコード
ルート音がCのとき単にCと表記します。Cと言われたときに、単音のドを指すこととCをルート音としたコードを指すことがあるので注意です。(こうした微妙な障壁が音楽理論の敷居をあげている気がします)
さらにややこしいのがCから始まるキーのこともルート音がCのメジャーコードのこともCメジャーと呼ぶことです。Cメジャーと言われたときにキーのことかコードのことかきちんと区別するようにしましょう。(こうした微妙な障壁が音楽理論の敷居をあげている気がします2)
CMと言われたら音は「ドミソ」です。ルート音から4半音上の音とその3半音上の音を積み重ねます。こうしてルート音からのずれが同じものは同じ響きを持つのはこれまでと同じです。
2. マイナーコード
ルート音がCのときCmと表記します。
Cmと言われたら音は「ド ミ♭ ソ」です。ルート音から3半音上の音とその4半音上の音を積み重ねます。
ちなみにこれ以外にもC6 Cdim C/E Cadd9 など音の重ね方は色々ありますが、見かけたら都度検索して覚えてやってください。
ダイアトニックコード
普通はキーの後はコードのお勉強をするのですが僕はダイアトニックコードの概念を教えた方がいいと思っています。
ではダイアトニックコードとは。ずばりキーで宣言した音しか使わない、そのキーにおける代表的なコード(響き)のことです。
例を出します。Cメジャーでは「ドレミファソラシド」を使うと宣言しています。これらの音から3音を一個飛ばしに抜き出したものがダイアトニックコードです。
よってCメジャーのダイアトニックコードは「ドミソ」「レファラ」「ミソシ」「ファラド」「ソシレ」「ラドミ」「シレファ」です。
上の表記でいうとC Dm Em F G Am Bm(♭5)です。最後のはいったん見なかったことにしてください。
これらのコードを数字で表すことがあります。なぜなら相対的な位置が大事だからです。Cコードにおける2番目のダイアトニックコード「レファラ」と、Dコードにおける2番目のダイアトニックコード「ミソシ」は同じ響きですね。大事なのは2番目という情報です。
メジャーコードを大文字、マイナーコードを小文字にして数字I ii iii IV V vi viiで表現することもあります。これをディグリーネームと言います。(I IIm IIIm IV V VIm VIImという宗教も)(こうした微妙な障壁が音楽理論の敷居をあげている気がします3)
ダイアトニックコードがなぜ重要かというと曲の中での役割がはっきりしているからです。
ダイアトニックコードは3つの役割に分けられます。
1. T(トニック):安定な響き。 I (iii vi)が該当
2. SD(サブドミナント):ちょっと不安定な響き。IV (ii)が該当
3. D(ドミナント):不安的な響き V (vii)が該当
試しにCメジャーにおける「I→IV→V→IV」、つまり「C→F→G→C」、つまり「ドミソ→ファラド→ソシレ→ドミソ」を鳴らしてみましょう。安定から不安定に向かって安定に解決~という流れができました。
この安定な響きと不安定な響きを行き来することで曲の盛り上がり・展開などを作っているということになります。
曲分析をしてみよう!
習うより慣れろで曲分析をしてみましょう。はじめは童謡とかがわかりやすくていいと思います。まずキーとコードを調べます。
今回はぞうさんにします。いい記事がありました。
キーはFだそうです。何も書いてないときはメジャーです。Fコードは「ファ ソ ラ ラ# ド レ ミ ファ」です。これらを三個ずつ抜き出して「ファラド」「ソラ#レ」「ラドミ」「ラ#レファ」「ドミソ」「レファラ」「ミソラ#」ですね。
これらは
F Gm C C# E Dm Em(♭5)であり
I ii III IV V vi viiに対応します。
ここまでがめんどくさいのでダイアトニックコード表を参考にするといいです。
これらをぞうさんに適応します。(| |は一小節を表すします)
| F | F | F | C |
| F | Dm | C | F |
これをディグリーネームにすると
| I | I | I | III |
| I | vi | III | I |
つまり
| T | T | T | T |
| T | T | T | T |
ということになります。すみません例題を完全にミスりましたが、安定な響きのTが続く安心安定な進行ということがわかります。
ちなみに他の曲だとSDやDも出てきますし、ダイアトニックコードばかりというわけではありません。T・SD・Dで大体の流れを把握し、ダイアトニックコード以外のコードは調べて作者のこだわりを知れるとどんどん面白くなっていきますよ。
まとめ
というわけでざっくり音楽理論は終了です。これで誰でも曲の分析ができちゃうね!他のサイトとは少し違う説明をしてみましたが、刺さる人が一人でもいたらうれしいです。
それでは。