今日の学校帰り、いつも通りの満員電車に乗っていたときの話だ。
自分が乗った車両にたまたまトイレがあったのだが、珍しく使用中になっていた。
ふとその時、一つの疑問が浮かび上がってきた。
「中にいる人はどうやって出るのだろう?」という。
ドアを開けても満員だから出るスペースはほとんどない。
ドアにもたれるようにして乗っている人もいるため、ドアを開けると中になだれ込むかもしれない。
しかし、ドアを開けなければ帰れない。
これは私見なのだが、電車のトイレというものは実にハードルが高い。
出たときの周りの視線が痛く、恥ずかしさを感じることがある。
その恥ずかしに勝ち、自分の体を満員の中に押し込むことは相当至難の技だ。
しかし、それができなければ帰れない。
結局、中の人が出てくるところは見れずに下車をした。
中の人が出れたのか。
出たのなら、いかにして出たのか。
それは自分には知る由もない。
それでも人生は進む。
満員電車のように。