電車に乗っていて、ふと毎回アナウンスの声が少しずつ違うことに気づいた。
人手不足と騒がれるこのご時世。
車掌さんも、いつかいなくなるのだろうか。
人工知能に取って代わられるのだろうか。
AIの方が正確で、事故も減るのかもしれない。
それは分かっている。
分かっているけれど、どこか気味が悪い。
人の命を機械に預けることに、どうしても抵抗がある。
顔が見えないからだろうか。
人だからこそ、顔が見えるからこそ、命を預けられるのではないか。
窓の外に目を向ける。
あの電柱も、誰かが立てた。
あの木も、誰かが植えた。
あの道も、誰かが整備した。
この世界にあるものは、すべて誰かが作っている。
世界を、みんなでつくる。
そう考えると、少しだけおもしろいと思った。