ご無沙汰しております。
1年ぶりに執筆再開します。
今後ともよろしくお願いいたします。
上記ブログで触れていた、
可睡斎(かすいさい)
という、ヘンテコなお名前のお寺。
静岡県袋井市に所在するこのお寺は、現在、秋葉信仰の総本山として知られています。
なぜ、カラス天狗が秋葉信仰の守護神なのか。
そのヒントは、秋葉信仰の由来にまつわる、あるひとりの実在したお坊さんが関係していました。
そのお坊さんのお母さんは、熱心な観音信者で、ある日、観音様が三十三化身のうちの
迦楼羅神(かるらしん)
に変わり、自分のお腹に入っていくのをみて身籠ったそうです。
やがてその子どもは成長し、比叡山延暦寺の、あの有名な
千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)
を終え、「大阿闍梨(おおあじゃり)」となります。
高僧となったそのお坊さんは、その後の修行場である、とある坊舎の名にちなんで「三尺坊(さんじゃくぼう)」と名乗り、
やがて七難八苦の荒行を越え、護摩の炎の中に観音菩薩の化身・迦楼羅神の姿を感得。
これを機に、自在に火を操り、飛行できる神通力を獲得したというのです。
まとめると、次のような表現がゆるされるでしょうか。
【文系の方へ】
カラス天狗の正体は、三尺坊に乗り移った観音菩薩であり、迦楼羅神だった!!!!
【理系の方へ】
高僧[三尺坊] + 観音菩薩
= 高僧 + 迦楼羅神
= カラス天狗
では迦楼羅神とは、どんな神様? ということになりますね。
その答えは、次回。