癒しのプロセス | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

今日も蒸す暑さのフィラです。

夜の9時くらいに凄い夕立で一瞬、台風状態でした。

日本は台風8号が予断を許さない状況のようですね。

自然の猛威にはやはりかないません。

怖いものといえば、火事もですね。

フィラの南西部の方で数日前に大火事があって、長屋が何軒も焼失してしまった事件がありました。

幼い4人の子供達が犠牲になって亡くなりました。

焼き出された人々の数もかなりです。

この辺りは近所の結束が堅い地域。

事件後に励まし合っていた人々の、

どうしてこんなことに、

という疑問と憤りの感情は、思い切り外に向けられたんです。

人々がターゲットにしたのは、

火事の通報後、消防隊の到着、消火作業の開始が迅速ではなかったのではないか、それがここまでの事態になったのではないのかという疑問。

怒りと悲しみの感情を爆発させた人の群れが、警察と衝突、諍いになっているシーンも報道されました。

消防署や警察、市のお偉いさんの面々が、消防隊の出動記録をみても、それを全ての責任にするのは無理が過ぎる、と説明しても誰が聞くでしょう。

人々のやり場のない悲嘆と怒りの矛先まだ、そちらに向いたまま。

今のところ、静まる気配はないようです。

こういう地域の多勢の住人を巻き込んだ災害の時に、事件後のPTSDの危険を軽減し、癒しのプロセスを助けるプロのクライシスワーカーのグループを災害の現場に派遣するシステムを連邦、地方レベルで構築中です。

私も学校が犯人グループに占拠され、子供達が人質に。
学校近辺のビルに詰めるパニックの親たちに対応する、という設定の訓練に参加したことがあります。

このような怒りの感情の放出への対応は、この訓練でもテーマのひとつでした。

難しいけど、学ぶところの多い訓練でした。

この火事の悲劇については、なんとか早くに人々の癒しのプロセスが始まることを願っています。



EL(高架鉄道)から撮った、ダウンタウンのスカイラインの一角。

空がドラマチックな夕刻でした。