バスの中の不思議な御仁 | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

バスや電車に乗ってると面白いのは、ケッタイな人々の不思議な世界にちょこちょこ出くわすことです。

先日は、バスで前方の座席を二人分陣取って、かなりの数のビデオテープのケースをドバーっと広げてるオッチャンを見かけました。

このオッチャン、通路隔てた隣りの席の金髪のお嬢さんを捕まえて、やたら大きな声でしゃべり倒し。

自分の娘がアイビーリーグ大学でかなりの秀才で出たことから、自分は何才でこんな女性と出会って結婚して、しかじかまえに離婚になり、仕事は何々をしていたけど、神経衰弱になり、云々。

最後の方では、自分のネイティブアメリカンの血と、その名前に関することまで、止め度もない。

もう、履歴書内容を全て5分前に会ったばかりの他人に暴露の勢いでした。

金髪のお嬢さんは優しく頷きながら、相手をしていましたけど。

オッチャンは、彼女が婚約していることを聞き出したようで(しっかりチェックは入ってる訳やな)、この彼女がバスを降りていく時、

うまくいかんかった時は必ずワシに連絡してやラブラブ

だってーガーン

オッチャンはこれで止まりません。

このすぐ後にバスに乗り込んで来た金髪の熟女に、

ハロー、別嬪さんラブラブラブラブ

と、またモーション攻撃。

このお姉さまは品よく、輝く微笑みと共にポジティブな態度で、さり気にかわして、ケータイに没頭する振りで、会話をクローズド。

オッチャンは、ちょっとがっかりした様子で、

忙しいようでんなぁ.....

と呟いて、さすがに諦めたようでした。

いささか汚れたなりで、古臭いカバンに詰め込んだ大量のビデオのケースを手にとって眺めていたオッチャン。

どういう状況に生きている人なのか。

バス中で見も知らぬ女性達に自分の(どこまでホントか誰にも分からない)人生を話して 近づこうとする姿はなんか、悲しいもんがあります。

こういう風に、その場限りの他人にとうとうと、自分の事を話し出す人って、けっこういるんですよ。

はやり、お年の方が多いですね。

なんか、寂しい光景です。

でも、オッチャン、

その、

ハロー、別嬪さんラブラブラブラブ

のアプローチは止めといた方がいいと思うわぁ。






ダウンタウンから離れると良く見かける街角の店。

こういうエリアにはコンビニは大抵無いかわりに、こういうコーナーストアと呼ばれるお店が点在します。

オシャレからはほど遠いツラ構えのコーナーストアは、地元民には欠かせない存在です。