母の想い | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

昨日はクライアントのお母さまが突然、ウチのオフィスに立ち寄られました。

たまに自分のドクターアポが近所である時に立ち寄られます。

私は大抵、外回り中でオフィスに不在のため、会うタイミングが合わないんですよ。

昨日は月曜からある市の監査のため、午前中はオフィスにカンヅメで書類の確認。

それで、お会い出来ました。

このお母さま、なんと月曜で92才になられるんです!

姿勢もまだしっかりしていて、数ブロックゆっくり歩くくらいはなさるんです。

私のクライアントである娘はすでに60才。

重度の統合失調症を娘時代から患っています。

この老婦人、ご自身はホームエイドの助けを借りながら、自宅で生活していらっしゃいます。

私のことを信頼して、気に入ってくださってるこのしっかり者の老婦人は時々、娘の様子を確認するためにウチのオフィスに寄ったり、電話をして来られたりするんです。

90代でまだ、娘の行く末の心配をしなければいけないとは。

こっちの方が辛くなるので出来るだけ、お話させていただくようにしてるんです。

ムロン、娘であるクライアントにはお母様とのコミュニケーションの承諾は得ています。

このビジネスでは、クライアントの家族や他のプロバイダーとコミュニケートするためにConsentというクライアントの承諾が必須です。

これナシでは裁判沙汰になる可能性だってあるんです。

脱線しました。

この日はね、先述したように監査の直前だったので、時間ナイナイのパニック時だったんですが、彼女を15分やそこらで会話をまとめ上げて、お帰りいただく事に躊躇を感じたんです。

なんか、お母さまの元気が以前のようではなかったんですよ。

弱ってきていらしてる、と感じました。

話の最中に本人もポロリと言われたんですよ。

最近、食欲が失せて食べれなくてねぇ。

スープとか少し口にするくらいだったりするのよ。

体重が減っちゃってねぇ。

お母さまは相当お洒落なご婦人で、この日も品のいいパープルのコーデで、仕立てのいいコートをお召しでした。

素敵なコートを着てはるから、そんなに痩せはったん分かりませんわー。

てな冗談をちょっと入れたけど、気になったのは、以前に見たことなかった彼女のエナジーレベルの低さ。

なんとなく直感的に、人生の締めくくりに近づいていらっしゃる、と思ったのです。

時計を気にしていた私ですが結局、老婦人の迎えのトランスポーテーションサービスの車が来るまで、一時間ほどお話してしまいました。

娘であるクライアントとは来週、バースデーブレックファーストを一緒にとる予定だそうです。

クライアントのためにも、まだまだ元気でいてもらいたいと思ってます。

日本人は人情有りきの国民性(と私は思ってる)。

大阪人はなおさらよ。

ICMとしては、あんまり言うべきじゃないけど、人間としてクライアントには

お母さんに出来るだけ頻繁に会っておきなさい

と、言うつもり。

ムロン、母親が弱ってきているようだ、なんては言えません。

ココロの病がある人には、許容範囲を超えた話です。

お母様はじっくりと話す機会があって、それは嬉しかったご様子でした。

若い頃から一人で難しいサポートを娘にされてきた人です。

強い女性です。

仕事はパニックで、そんなこんなのハプニングのせいもあり(それはもー、毎日のことですけどねー)、予定の全てをこなし切れず。

なので、今日の土曜は午後にオフィスにこもって、お仕事でした。

でも、この老婦人としばらくぶりにお話できたのはよかった。

お元気でいて頂きたいです。



デラウェア河沿いのPenn's Landingとダウンタウンをつなぐ橋のひとつ。

この橋の下は河ではなく、Interstate、高速道路です。