マイナス20度の世界 | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

またまた雪の後は、超低温がやってきます。



今日、月曜は午後からすでに気温が下がり始め、夕方には震える冷たさに。

明日、火曜は摂氏でマイナス20度くらいにはなるようです。

いやじゃー、仕事に行きたくないー、外回りは勘弁してくれー ...

と、訴えたいけど、この商売は殺生なのよねぇ。

明日はソックスもなにも二重履きですわ。

今日、ウチのエージェンシーにいきなり現れた私のクライアントなんか着膨れでパンパンでした。

トイレで発見したこの人は(そんなとこでクライアントと会談するなって) 、トイレの床に着ていたジャケットを脱ぎ捨てて大風呂敷を広げていたので絶句。

とにかく、床に広げてるのは良くないから、先に服を全部、身につけましょうという提案に、そうね、その方がいいよね、とクライアント。

で、着付けを始めて、あっけにとられたのは、そのジャケットの数!

どうりで、床に服が目一杯広がってたんですわ。

フード付きスウェットジッパージャケットが4着!

その下にも、シャツやなんやとすでにレイヤードが出来上がってる。

いつも、信じられないようなレイヤードを完璧に鎧のようにまとっているこの人は当然、太って見えるんです。

それが、ジャケット類の一切を剥かれた本体のサイズは激変。

まるでタマネギの皮むきです。

芯はほっそり。

この人、
 
器用に分厚いジャケット4枚を重ね着して、その上にさらにスキージャケットを着て、完了。

このような重ね着はホームレスの人達がサバイバルのためによくしています。

他にも私のクライアントで、このようなレイヤードルックで路上生活を生き抜いている人がいます。

この人も服を剥いでいくと、中心の人間の細身ぶりが明らかになって、驚いたことがあります。

このレイヤード、メンタルイルネスの症状が重い人にも見かけられます。

自分を守る、何かから自分を遮る壁のようになってるようなのです。

なかには、真夏でも長袖、レイヤードで日向に長時間、いたりする。

本人がレイヤードをギブアップしなくて、脱水症状などの健康面の心配がある場合は、強制入院の手続きを取ったりもします。

明日は路上のホームレスのモニター、サポートを行うアウトリーチワーカー達には多忙な日になるかもしれません。

あー、今、これを書いている間にも、気温が急激に下がってきてるのを感じます。

アパートの中なのに!

明日の出勤は難儀になるぞ。

いやだーショック!







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