刑務所と社会のハザマ | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

ウチのダンナがHalfway Houseに収監されている人に会いに行ってきました。



Halfway Houseは刑務所から社会へのトランジッションへの中間地点。



全員ではないのですが、受刑者たちが刑務所から出て、社会に戻る為の準備期間として送られるところです。



滞在中は社会復帰のための職探しやアパート探しなどをHalfway Houseのソーシャルワーカーの指導の元に行います。門限を含めた規律は厳しいのがHalfway House



厳しさにイヤになって飛び出て、再逮捕。刑務所に逆戻りという人もけっこういるのです。


ダンナが会いに行った人は麻薬中毒にもはまっていて、犯罪歴も山ほど。



この人は最近、他の収監者とケンカになって相手を病院送りにしてしまったため、建物からは一切出られない、ソーシャルワーカーとでなければ誰にも電話もかけられない厳しい特別監視下に置かれてしまった人です。



聞くと結構な額のカネを他の収監者のひとりに盗まれたとかで、ケンカになったらしい。



でも、そんな環境下でどうやってそんなカネを作っていたのかっていうのが問題。



本人が話すことを繋ぎ合わせると、どうもHalfway Houseから医者に行く度にうまいこと痛み止めの薬を処方してもらって、その薬を他の男達に売りつけていた可能性が高い。その関係からモメ事が起こった様子。



本人は自分の今の状況が自分の行動の結果であることは思いつかないんです。



その人にとって、それが彼の知っている唯一の世界。


刑務所に戻って再度、数ヶ月お勤めした方がラクやとまで言う始末。



彼らに問題があるだけではなく、社会更正のためのサポートが出所後に乏しいのも問題です。


なので、前と同じ悪い生活パターンに戻って挙句に刑務所に逆戻りという図になってしまうのです。



ここ数年、それを改善する取り組みが始まってるのですが、まだまだね。



この人は来年始めにはHalfway Houseから出る予定なのですが、行く先は不安。今回こそ、社会復帰がうまくいくといいけどね。


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このパブ、照明が暗いんで、あまりはっきりと写ってないなぁ。



これは生ビールのタブです。



クラフトビールによってユニークなタブがそれぞれあるんで、見てると楽しいです。