プリズン・スマート | フィラデルフィア ICM 便り

フィラデルフィア ICM 便り

ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

今日はPhiladelphia Forensic Task Forceの月次ミーティングに行ってきました。


これは州・郡刑務所・州立精神病院(フィラが属するペンシルヴァニアの地域にはひとつの州立精神病院が生き残ってるだけです)、法曹界、メンタルヘルスケアシステムが四つに組んで、法を犯して刑務所入りになっている精神病を患っている受刑者達のサポートやケア、更には裁判でもメンタルイルネスを考慮したサポートなどのシステムを作り上げようと努力してます。


このミーティングは去年発足してから、それらの各界からこの変革にかかわっているキーパーソンズが寄って、改革の現状や新たに始めた受刑者や元受刑者へのサポートサービスの様子のアップデートなどを報告しています。


これまではコミュニケーションが希薄だった刑務所、法曹界、メンタルイルネス側の繋がりが活発になる大きな助けにもなってます。


私はエンドユーザー側なので、ミーティングで報告することはありませんが、ここで得た最新状況を同胞に持ち帰ることが出来るわけです。


毎回、エキサイティングなミーティングです。

いろんな試みが始められてるんですよ。それらはメンタルイルネスを患っている受刑者のみでなく一般の受刑者も恩恵を受けられるものです。


想像できるでしょうが、刑務所の環境なんて、鬱になるのが当たり前やろというものです。罰を受けるべき所と言う認識が昔の定義ですが、今では刑務所も社会復帰の訓練を兼ねたリハビリでもあるべきというところでしょうか。溢れかえった刑務所人口や懲りずに入所を重ねる受刑者の問題を考えると、迫られた変化でもあるでしょうね。


このミーティングでは毎回、新たなサポートプログラムを展開しているエージェンシーなどを招いて、そのプレゼンもしてもらったりしています。

今日のプレゼンは興味深かった。


PRISON S.M.A.R.T. という受刑者のストレス軽減やリハビリを教えるプログラムです。

これはヨガのテクニックを使った呼吸法に重点を置いたトレーニングです。International Association for Human Values が展開していて、なんと世界的にそのプログラムを広げてるんです。残念ながら、日本へは未上陸のようですね。


かなりの効果、評判を得ているプログラムのようで,アメリカの刑務所でも実地しているところがあるようです。どうやらフィラの刑務所も乗り気のようで楽しみです。


今日プレゼンをしたこのプログラムの代表講師の一人はこう言ってました。


「すでに模範的に受刑者に行われているメソッドでは効果がないのはどうしようもない事実。今の時代だからこそ、目を開いて違ったアプローチを施してみるのは当たり前の現実では。」


この科学的にも証明されつつある呼吸法のもたらす大きな効果について語り、代替療法に目を向ける柔軟性の必要を熱弁されてました。


ココロとカラダのバランスがもたらす恩恵の例をとったようなプログラムで興味を惹かれました。ちなみにこのプログラムは受刑者のみでなく、一般用のトレーニングもあちこちで行われているようです。フィラでもあるようなので、また詳しくチェックしてみます。


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ダウンタウンのMarket St.

この建物の下はSEPTAのMarket East駅。空港や各郊外への電車が出てる主要駅のひとつです。