ワタシはチャイニーズ | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

やっぱり今でもアジア人見ると十羽一絡げで「皆、チャイニーズ」と思い込んでる時代遅れの人は多い。多少、区別は付いても地理や文化がどこも同繋がりと片付けてる輩もいるし。



道ですれ違いざまに言われることあるんですよ「ニーハオ!」ダウン

ニーハオ違うっちゅうんやパンチ!

前は時々「ニーハオちゃうで」と言い返した時もあったけど、今ではもう相手もせんわ。昨今はどうか知らんけど私が日本にいた頃は、白人見たら皆アメリカ人かエイゴ話す人と取る日本人も多かったので、人種をステレオタイプするのはどこの国も一緒と言えば一緒か。



たまに5分レクチャーします。

例えば、あるグループホームでそこの住人の一人が「あんた、チャイニーズ?」の定型質問をしてきた時、「アジア人が皆、チャイニーズというわけではやないんやで。どこ出身か当ててみ。もう2回、チャンスあげるわ」と始めて、「ブラック(この時はブラックの男の子だったので)でも家族の元々の出身地はアフリカやったり、カリブやったりするやろ。それ同じでアジアでも色んなカルチャーがあるんやで」と続けます。この時は周りで聞いていたブラックやモスリムのスタッフ達がウンウンと大きくうなづいてたわ。



「アンタ、日本人?」と聞いてくるのは大抵、以前日本とつながりのある経験のある人です。ヴェテラン(元軍人)で日本駐在だったとか(意外に多い)、大昔に日本にちょっと住んでいたか、ビジネスで訪問していたなど。最近もバス停でいきなり「あなた、どこの出身?」と話しかけてきた御婦人も若い頃に東京の大学に一年滞在していたそうで、その懐かしさがあった様子。多分1950年か60年代の御経験なんでしょう。



アジア人同士では顔の違いが分かるので「あなた、どこから?」と聞かれることは多い。あちこちにあるこちらのファミリービジネスサイズの食料品店は韓国人経営が多いし、店番はインドネシア人もよく入ってる。なので、そんな会話もよく向こうからされます。



いささか前に精神病棟にクライアントの見舞いに行った時にそこにいた患者のアジア人。私を見て寄ってくると、持っていた紙にやおら中国語を書き付けた。日本人なのである程度の中国漢字は理解できるけど、彼のはさっぱり不明。まだ調子悪そうな人だったので、どっちにしろ書いてることも意味なさなかったのかもしれないけど。

彼は書き付けたメモを私に見せてにんまり叫びと笑いながらウンウンと首を振り続けたの。「これはあまりいい意味なさそうやなー」と思いつつ、仕方ないのでこちらもにーんまり笑って退散させていただいた。



またある時には、ある病院で、私がその病棟に入るや否や患者の一人の若い男の子が「ニーハオ!!」と速攻アプローチを始めたのでやれやれ。この時は彼の「ニーハオ攻撃」の乱射発生直後に速攻で2分経たずと看護士3人が現れ、速やかにこの患者を病室に連れ去っていったのには正直、笑った。思うに「まずい!人種差別や」という判断でしょう。あせる

こんなエピソードまだまだありますわ。



嫌な経験もあるんですよ。つい最近もありました。それはね、またいつか書きます。フィラはホントに人種のミックスでブラックやムスリムの人も多い。東南アジアからの移民も多く、水面下の緊張はやはりあるんです。それが引き金の大きなブラックとアジア人生徒間でのイジメ、暴力事件も最近、高校で起きてます。



平等平等とやたらナーバスな世間だけど、ひとそれぞれ文化や育った背景が違うのが当たり前でしょ。その違いを認めて楽しんで、それぞれの得意な部分での貢献と共にコミュニティや団体内で機能向上の活性化に出来ないのは悲しい。自己の不満足な状況のはけ口に「自分の部族」だけに固まりそれ以外の人を排除や不満の対象に持っていくのは、特にこのグローバル化した社会では何の解決にもならないのに。


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これはフィラ北東部外れにあるImmigration Service Center

ここでグリーンカードなどの取得のプロセスである写真撮りや指紋採取などを行います。私もここで指紋採取と写真撮りで数回、来てます。いつも手荒れで指紋撮りに苦労するの。ハッキリ出ないんですよ。この指紋がFBIのデータに回されて犯罪歴をチェックされるわけ。私はなので、すでにFBIのデータに入ってるんですよー。日本で以前に外国人登録ヴィザカードに指紋を入れるので論争が起きてましたが、こっちじゃハイテクのグリーンカードに顔写真から指紋からみんな、入ってます。なので悪いことは出来ません。