襲来!南京虫・疥癬 | フィラデルフィア ICM 便り

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ソーシャルワーカーの見たアメリカ底辺事情

昨日の虫刺されのクライアント、やはり南京虫でした。



いつも医者に連れて行くのが一苦労のこのクライアント、さすがに痒いのに参ったのかERに行ってくれました。でも、一時間にわたる説得が必要だったんですけどね。


出かけるために着替えをしていた時にやおら、被っていたニット帽を取ってしげしげと見てから、いきなりこちらにつき出して、「ほら、昨日言ったでしょ。虫が引っ付いてんのよ」

それを恐る恐る見てみると・・・


ぎぇー、おるがな、おるがな、叫び スイカの種かそれよりちょいと小さめのサイズの虫が一匹、二匹、三匹・・・さっと見ただけでも5,6匹以上は帽子にへばりついている。


認めたくないけど、あんたは南京虫。



私はすばやく七つ道具の詰まったバックパックからスーパーのビニール袋をだして「ハイッ、その帽子はこの中に入れて、ERに証拠に持って行きましょうね」と説得して、虫御殿と化しているニット帽を厳重に袋に二重にして封印。それをぶら下げて、クライアントとERに行ったんです。ああー、痒い、痒い。


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ERにて状況を説明。ナースの一人と恐々、袋を開けて虫を凝視。やっぱり南京虫やわ。


こちらはNurse Practitionerというナースより医者に近いナースのポジションがあります。Nurse Practitionerは医者のように患者を診察して薬の処方も出来るんです。

ERでは緊急でない患者はドクターでなくNurse Practitionerがケアする場合も多いです。


今日のクライアントは単に虫刺されなので、Nurse Practitionerがチェック、ケアしてくれました。彼女の診断は「南京虫と疥癬による皮膚疾患」。疥癬もかかっとるんかい。

疥癬を駆除するクリームと痒み用クリームの処方をもらって終了しました。


これからが大変。

持っている服、特にベッド辺りにおいている服やシーツなど全て、熱湯で洗濯、乾燥する必要があります。南京虫は高温でのみ駆除できるんです。奴らは水・食料ナシでも半年以上生き延びることが出来るので、中途半端な駆除ではすぐ後にまた、繁殖します。最近ホントにあちこちで南京虫発生の知らせを見るので困ったことです。


これはシェルターやグループホームだけの問題じゃないんですよー。ホテルや病院など、不特定多数の人が出入りする場所では、南京虫が潜んでいる可能性は高いです。飛行機も例外ではない。航空会社は機内の南京虫のチェックも行っているように聞いたことがあります。気をつけましょう。