1998年に軽自動車が現行規格になったときに登場した型ですね。
「クルマ好き」を自称する方でも、こういった車種に興味を示す人はまずいないのでは。
しかし僕はこういうシンプルなクルマが大好きです(笑)
よろしければお付き合いを。
軽ボンバンの始まりとしては、1979年に「本体価格47万円」と、4ナンバー税制のメリットを生かして初代アルトが550ccの時代に登場しました。
それ以降、ミラターボやアルトワークスを筆頭とした軽ボンバンのパワー競争を経て、1993年に初代ワゴンRが発売されるまで、軽自動車と言えば「ボンバン」でした。
このミニカはそんな軽ボンバンの末裔ですが、この形のまま13年間販売されて、なんと2011年に販売終了となっていたんですね。
今回試乗したのは、最終型となる2011年式の4ナンバーバン(H42V)でした。
この型のミニカには当初5ナンバー車もあったものが、途中から車種整理で4ナンバーだけが生き残ったようです。
なので、5ナンバー消滅と同時に4速オートマも消えて、試乗車はちょっと珍しい3速オートマでした。
説明はこれくらいにしますが、久々に軽ボンバンに街乗りで乗った感想としては、軽くて元気がよくて、非常によろしい(笑)
これぞシンプルな正統派軽ボンバン。
シンプルゆえ車重も現行規格としては690キロと軽く、80タイヤに慣れさえすればキビキビと活発に走ってくれました。
見栄をまったく張らず、用途もひとり街乗りであれば、これもいいかな、と思った次第です。
5MTを選択すれば、もっと用途も広がるでしょうね。
余談としては、試乗のあとにマイカーのMH22SワゴンRに乗ったら、「こんなに遅かったかな?」と思いました。
ただ、このミニカもそうだったのですが、個人的な印象で言えば、三菱車は「工業製品そのもの」な感じがします。
なんかこう、運転した際の「味」の乏しさが三菱車の共通点です。
軽ボンバンであれば、ターボ車でなくてもキレの良い走りを見せてくれるアルトが好みですね。
いずれにせよ、現行規格車の軽ボンバンには初めて乗りましたが、ボンバンらしい潔さを久しぶりに堪能しました。
重ったるく走る最近のクルマ達の中にあっては、ピカイチの元気の良さでしたね
正しく評価できるクルマ好きであれば、こういった車種の希少性をわかってもらえると思います。