本のタイトルが『高校生が感動した英語独習法』となっているが、私のように55年前の高校生までは当時受験英語(リスニングなし)、工学系大学生から英会話を独習してきたシニアにも役にたつ本だ。
ただし、「今やAIを活用するのは英語学習の常識」と帯にうたわれているようにAIを活用できるのが前提だ。
私がChatGPTを使いだしたのは昨年8月、その後フィリピン人の友達とのメッセンジャーでのチャットやオーストラリア旅行中にもおおいに役立った。
第1章 英語学習で一番大切なこと
●AI作成の英文の読解力や、AIへ的確な指示を出すための英語力が必要になる
●AI時代に必要なのは、人間的で魅力的なコミュニケーションを生む英語力
第2章 感動するほど聴き取れるようになるリスニング学習法
●認識できない雑音を聴き続けても、英語を聴きとれるようにはならない(発音に気をつけて学習しないと、そもそも聴こえるようにはならない)
●英語を英語のまま理解する、いわゆる直読直解ということができるようにならないと、聴いてわかるようにはなりません
第3章 感動するほど話せるようになるスピーキング学習法
●とりあえずしゅべってみる。たくさん間違えて、たくさん直して、体で覚える
●発音矯正にもってこいのELSA SPEAK、4技能すべてを練習できるEnglishCentralなどのアプリを用いて、英語学習を習慣化する
第4章 感動するほど身につく英文法学習法
●書いた英文をAIなどの添削アプリに入れてみて、自分が間違いがちな文法を把握する
●インプットは精密に、アウトプットは大胆に。間違った数=本物の英語力である
第5章 感動するほど書けるようになるライティング学習法
●ライティングでは常にAIを用いるのが基本
●AI翻訳の前に翻訳しやすい日本語を準備する
・適宜主語を補う
・丁寧語は普通の文にする
・日本語独特の言い方を簡単な表現に置き換える
・日本的な時候のあいさつなどを入れず、端的に、そして論理的に内容をまとめる
●訳しっぱなしは厳禁!
①プリエディットした日本語を翻訳
②文法チェッカーに入れる
③直した英文を今度は日本語に逆翻訳する
④別の翻訳サービスで別の言い回しも確認してみる
次の段階で、英文を大量に自分で書く
●AIにできることはAIに任せ、AIには出せないような独創的なネタを考えることに注力する
第6章 感動するほど読み取れるリーディング学習法
●リーディングの学習方法には「精読」「多読」「速読」「スキャニング」があるが、どれも大事。
バランスよく、しっかり着実に行うのが上達への一番の近道
●音読をしながら直読直解ができるようになったら、今度は耳で聴いて理解する。ここがゴール。英語のまま、しっかりと意味が染み入ってくるようになるまで聴き込む。
耳で聴いてわかれば、同時にリスニングもできる
第7章 生成AIで英語学習は変わる!
●これからの英語学習においてAIを活用した英語学習はマストだと言っても過言ではない
●プロンプトは英語で、丁寧に指示漏れがないようにする
・英文を出すときはレベル設定を明確に
・レベル設定はCEFRを使う
【リスニング】
ChatGPTで作成した英文をAmazon Pollyでリスニング
【スピーキング】
ChatGPT相手に会話トレーニング
【ライティング】
ChatGPTに添削、解説してもらう
【リーディング】
ChatGPTにプロンプトで指示して、オリジナル英文で読解問題かつくれる。
音読を繰り返して精度を上げ、理解を深める。
「多読」「音読」には、「音読メーター」というアプリがおすすめ
●今後は「プロンプトエンジニアリング」「タッチタイピング」は必須