英文を読んでいると,変な語順に出会うことがあります。この「普通とは違う語順」を仮に「倒置」と呼ぶとすれば,それは2種類あると思います。
1つは,主語や目的語といった「文の要素」が「移動」している「要素の移動」,そしてもう1つは,"is he ..."や,"do you"といった「疑問文の語順」です。
今回と次回とでこの2つの倒置に関する備忘録を作っておくことにしました。(もっとも,今の私がぼんやり思っていることをまとめるだけですが)
倒置その1 ~要素の移動~
要素の移動は5種類(以上)あると書いてある本も読んだこともあるのですが,ここでは大ざっぱに3つにまとめてみることにします。
A)前半後半交替パターン
B)目的語繰り上げパターン
C)目的語後回しパターン
の3つです。では,まずはAパターンから。
A)前半後半交替パターン
動詞の前後が入れ替わるケースがあります。具体的には,
・SV+adv. → adv.+VS(adv.:副詞)
ex) In the garden stands a tree.:その庭には1本の木が立っている。
ex) Away ran Sarah.:サラは走り去った。
・SVC → CVS
ex) Important is this.:大事なのはこれだ。
ex) Even more surprising was this fact.:さらに驚きなのがこの事実だ。
の2種類。ただ,"So reported the New York Times."のような文を見たことがあります。この文もどう見ても,"The New York Times reported so."の前後が入れ替わったものに見えます。ただ,だからといって,“SVO → OVS”というパターンがあるとも思えません。Soに何か秘密があるのでしょうか。こういうイレギュラーなものも想定して,このパターンは
□α+VS(Vの左側に主語が見当たらなかったら)
→ SVα とVの前後を入れ替えて考える。
と押さえておくことにします。
B)目的語繰り上げパターン
いわゆる目的語が繰り上がって,なんと文頭に出てくるケースがあります。具体的には,
・SVO → OSV
ex) The book I bought.:その本を私は買った。
・SVAB → BSVA
ex) The book I bought him.:その本を私は彼に買ってやった。
・SVOC → OSVC
ex) The book I found interesting.:その本を私はおもしろいと思った。
があります。
このパターンは,結果として,“名詞+SV”という語順が生まれるので,関係詞が省略されたパターンと紛らわしいのが難点。後ろにさらに要素(たとえば述語動詞)が続くかどうかで見抜くしかないでしょうか。ふぅ。
<OSVの例>
○The book I bought.:その本を私は買った。
<関係詞省略(“名詞+SV”で「SVする+名詞」)の例>
●The book I bought wasn't up to my expectations.:私が買った本は期待外れだった。
何はともあれ,このパターンはこう押さえておくことにします。
□名詞+SV(SVの前に名詞が浮いていたら)
→ SV+(…)名詞 と名詞をSVの後ろに戻して考える。
C)目的語後回しパターン
目的語に修飾語がついたり,目的語が節だったりといった「目的語が長い」場合によく見られるのですが,目的語を後回しにして,本来その後ろにいたはずの要素を繰り上げることがあります。具体的には,
・SVO+adv. → SV+adv.+O
ex) You must bear in mind that you owe her a lot.
:あなたが彼女にたくさん借りているということを忘れてはいけない。
・SVOC → SVCO
ex) The Internet has made possible cooperation across the globe.
:インターネットは地球規模の共同作業を可能にしている。
Bパターンと同じく,「浮いた(=役割のない)名詞」がポツンとあるのが特徴ですね。なので,このパターンは,
□SV…+名詞(文末に名詞が浮いていたら)
→ SV+名詞+… と,名詞をVの後ろに繰り上げてみる。
と押さえることにします。
今自分が分かっている(と思っている)ことを書き連ねただけなので,何か漏れ等あるかもしれませんが,今日はこのくらいで。