子が生まれた。

出産に立ち会ったけど、生まれた瞬間まで実感はなかった。

出てきた子を見てもしばらくは呆然としてた。

意外と冷静に子の様子を観察していたようにも思う。

 

産む直前まで病院からいろいろ不安があることを伝えられていた。

1%の確率で、、、20%の確率で、、、

祈るしかなかったし、なんとなく信じていた。

生まれたあとの検査で問題ないことがわかり、ほっとした。

 

予定日を3日過ぎ、予定通り9時前に病院へ行き、促進剤。

13時頃から陣痛がはじまり、生まれたのは20時。

生まれたあとも分娩室に2時間くらいいっしょにいた。

ぼくは23時には病院を出て、家に帰り、意外と眠れた。

 

妻の陣痛を最初から最後までつきそい、陣痛がくると妻の腰を押した。

人によるみたいだけど、腰を押すされることで痛みを乗り越えられるようだった。

ぼくはほとんど妻の腰にしがみつき、ほぼ5分おきにくる陣痛に備えていた。

夕方には陣痛がおさまるたびに二人とも疲れて居眠りしていた。

 

生まれる直前に分娩台に乗ってからは目は覚めているんだけど、

眠っているような静かな時間が流れているような感覚だった。

目の前では妻が今まで見たことないくらいがんばっていた。

その妻が出てきた子に、よくがんばったねって言ってたのが印象的だった。

 

出産後はコロナウィルス対策で面会ができず、

二人が退院するまで1週間、ぼくは子に会えないけど、

出産には立ち会えて、本当によかった。