本文の前に監督のバーナード・ローズについて一言…
今年の初旬に東京でのオリンピックを盛り上げるために公開された現時点での最新作『サムライマラソン』ですが、必要以上に残酷で日本でもR12指定となっていました。そりゃあそうです!だってバーナード・ローズといえば完全にこっちの人ですから!おそらく『不滅の恋/ベートーヴェン』あたりしか観ていないで選考したんでしょうが完全に身辺調査ミス!まあ僕はやたらに首がポンポン飛んで楽しめたのですが…
で、本文。これはなんちゃってフランケンシュタイン映画ではなく原題が『FRANKENSTEIN』ということからわかるようにメアリー・シェリーの原作を原題に置き換えた堂々たるリメイクでした。
本編はクリーチャーの誕生シーンから始まります。ちゃんと「It's Alive !」という台詞も叫ばれます。クリーチャーを献身的に介護するのはキャリー=アン・モス。
いつしかクリーチャーは彼女を「ママ」、ヴィクター博士を「パパ」と呼ぶようになります。しかしそうなっては都合が悪い。博士たちはクリーチャーを使って人体実験をするつもりだったので。人間味を増していくクリーチャーは廃棄処分されることになり毒を注射され目玉を保存するために頭部を切断されることに…
だがクリーチャーが反撃開始。
そして彼はモンスターとなり研究所から脱走して彷徨います。途中でなついてきた犬と共に。
で、当然このシーンに…
駆けつけた警官に犬を射殺された彼は怒り狂い…
ここからはもう動けば人が死ぬという感じで追われるモンスターに成り果てます。画面で確認はできませんが殺害される売春婦の台詞で彼には男性器がないこともわかり「愛が得られないなら恐怖を撒き散らそう」という心の声が胸を貫きます。しかし彼が向かったのは自分を誕生させた博士の元でした。
セル版DVDは無いようなので悲し過ぎるラストはレンタル落ちのDVDでご確認ください。
フランケンシュタイン アダム・ザ・モンスター (2015)
監督:バーナード・ローズ