私立探偵アルバート・サムスンの所に、少女が訪ねてきた。
自分の生物学上の父親を探してほしい、と。
たまたま調べた血液型の検査で、父はB、母はO、
そして自分はAと判明したのだと言う。
この依頼を受けるかどうか迷いながら、調査をするうちに
興味深い事実がどんどん出てきて、予想もしなかった真実が明らかに・・・
翻訳ものは苦手だから普段は全く読まないんだけれど
宮部みゆきさんの杉村三郎シリーズは、このアルバート・サムスンシリーズのイメージで描かれているそうなので、ちょっと興味を持って読んでみた。
身分違いの家のお嬢様と結婚して一人娘に恵まれたものの
今は離婚して私立探偵をやっている、という設定は同じ。
杉村さんもサムスンも、「切れ者の探偵!」という感じではないけれど
正義感が強くてお人好しで、困った人を放っておけないタイプ。
サムスンの方がかなりファンキーで、杉村さんはもっと生真面目な印象だけれど、どちらも愛されキャラだな。
不自然な日本語が気になってしまって、なかなかストーリーに入っていけなかったのは確かだけれど、なかなかおもしろかった![]()