『第三の時効』 横山秀夫 | ふぁいのだらだらな日々

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県警の捜査一課、強行犯係。

田畑課長の下、一班の朽木、二班の楠見、三班の村瀬という3人の班長たちが班を束ね、それぞれの刑事たちがプライドと闘争心剥き出しで競り合っている。

 

スタンダードな「理詰め型」の朽木、

「からめ手型」「謀略型」の楠見、

「ひらめき型」「天才型」の村瀬。

 

常勝軍団を構成する3人の班長たちの強烈な個性がおもしろい。

 

表題作の『第三の時効』は、冷徹な二班・楠見班長がE難度の離れ業でホシを追い詰めるのが痛快だったし、

有能だが一筋縄ではいかない班長たちを掌握しかねている、田畑課長の苦悩が描かれる『囚人のジレンマ』もよかった。

 

短編なのに濃密!
短編でも読み応えがすごい!
本当におもしろかったなーニヤリ