さびれた商店街の中の古びた写真館に引っ越してきた主人公一家。
そのせいで、写真館とは何の関係もないのに
不思議な写真の謎解きになんやかんやと巻き込まれる主人公、花ちゃん。
写真館という舞台設定のせいか
どこか浮世離れした登場人物たちのせいか
全体的にノスタルジック&ファンタジックだ。
おもしろくないわけではないんだけど
引き込まれポイント(?)が分からなくて
一気読みした『ソロモンの偽証』とは対照的に
ページがなかなか進まなかった。
図書館の返却日がせまっていたので
ほとんど無理矢理に読んだけどね。
そんな中で
「人間関係って、必要なときに絶妙なタイミングで会うべき人に会うようにできている」
という言葉は、今の私には響いた。
誰もが大なり小なり事情を抱えていて
壁にぶつかったり転んだりもするけど
その都度、まさしく「会うべき人」に会っているから、
また進んでいけているんだな~とつくづく思うから。