私はとある児童養護施設で
プレイセラピーを2年間続けてきました。
その指導教授から教わったとても素晴らしいお話です。
甘えさせてくれない親を持つ子どもは
手がない絵を描くことが多いそうです。
手を使って甘えさせてもらっていないからです。
「手をさしのべる」「手助けをする」「手当をする」など、何か相手にするためには必ず手を使います。
一方で「甘え」てなんでしょうか。
実は日本固有の言葉で、英訳できないのです。
手がない絵を描くのは、手を使って愛を与えられていないからなのでしょうか。
支援というのは傲慢な考え方だと、その先生はおっしゃいました。
寄り添うことは難しい。
でも、プレイセラピーはセラピストと子どもの
魂のぶつかり合いであると。
プレイセラピーは哲学的でもあると。
そんなメモを読み返しながら
言葉で伝えられない子どもたちとのプレイセラピーを
心を研ぎ澄まして、心の声を聞いていきたいなと思います。