とても寒い日が続きますね。冷え性の方には特につらい日々かと思います。

 

冷え性は女性の約半数が抱える悩みなの だそうです。

 

もちろん男性でもいらっしゃいますが、東洋医学的な冷え症に ついてご説明したいと思います。

 

お気づきになりましたか?西洋医学では冷え性は、 「症」ではなく「性」と書きます。

 

西洋医学では貧血や低血圧、甲状腺機能低下症、 糖尿病、膠原病からくる冷え性以外は

 

体質上の問題ととらえられ、末梢循環改善薬や ビタミン剤が処方されることが多いのです。 

 

東洋医学では冷え性は「冷え症」ととらえます。

 

 ☆全身が冷える ⇒新陳代謝・胃腸機能の低下 ⇒「気虚」「腎虚」 加齢による場合が多いのですが、最近では若い人のダイエットによる 新陳代謝の低下も原因となります。 

  処方:六君子湯 真武湯 補中益気湯 牛車腎気丸 

 

☆手足の冷え ⇒ 末梢の循環不全 「血虚」 

  処方:当帰勺薬湯散 温経湯 加味逍遥散 

 

☆むくんで冷えるタイプ 水分代謝の異常 「水毒」「水滞」 

  処方:苓桂朮甘湯 真武湯 五苓散 

 

☆冷えと共にのぼせがある ⇒ 「気」が下から上に逆流することでおこる現象

  於血(血の滞り)が絡んでいることが多い。⇒「気逆」

   処方:苓桂朮甘湯など、於血を改善する漢方処方

 

冷え症には漢方の服用だけでなく、身体を温める食材を使った食事の摂取や、保温 に努めることや、よく体を動かすことで改善されます。

水滞がある場合は水分の摂り 過ぎに注意しましょう。