私の実験環境ではテープ装置がないので、まずは流行りのD2Dの設定を行います。

BackupExecの「ホーム」では、(1)~(4)まで順を追って設定するように促していますが、別に全てを行う必要も順番もあまり気にする必要はありません。今回は、「(2)デバイスの設定」を行った後、「(3)メディアセットの作成」を行います。

メディアセットの考え方は最初はとっつき難いですが家庭用ビデオカメラのテープ(ディスクも)の使用ルールというイメージを持ってもらえたら理解しやすいと思います。

例えば子供の運動会があった場合、徒競走、玉入れ、組体操など、自分の子供の出番の時に「録画」ボタンを押すと思いますが、いちいちテープを別にしてはいませんよね。それは「追(加)記(録)を自分で許可しているからです」また、子供の試合を撮影に行った際に、運動会用のテープの余りを使うのか、新しいテープにするか我々は考えて決めています。BackupExecでは楽しいイベント毎という判断はつかないので期間として設定します。そしてビデオテープに録画した映像はHDDレコーダに入れたり、DVD,BlueRayディスクに移して保存して、またテープを別のイベントに再利用する事もあると思います。そのような再利用もBackupExecでは(上書き禁止)期間として設定します。

このような一連のルール(設定)を複数のテープに自動的に適用するための設定単位がメディアセットになります。

具体的にメディアセットで設定出来る項目は以下の通りです。

上書きを禁止する期間
追記を許可する期間

通常のバックアップでは週末にフルバックアップ、平日は差分バックアップを行う所が多いかと思います。
その場合は、一週間で一つのバックアップと捉え「追記を許可する期間:6日」とします。
もしテープ1本で1週間分を保存し、4本のテープでローテーションを組んでバックアップするとした場合、
「上書きを禁止する期間: 7日x3週」と設定します。

このようにテープの本数やローテーションをどうするかによって設定値が大きく変わるので、「いつまで遡ってデータを戻したいか」を考えてバックアップ設定を行ってください。

バックアップで陥りがちなのはバックアップする事が重要なのではなく、どのようなケースを想定し、どこまで復元するかを考えたうえで、それを実現するバックアップを設定するのが重要なのです。

能書きが長くなりましたが、設定方法です。

(2)デバイスを設定を選択
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「ディスクへのバックアップフォルダ」を選択
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わたの環境ではiSCSIと兼用なので、最大を割り当てられませんが、専用のパーティションであればOKです。

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これはテープの容量という考え方でよいです。一テープ=一ファイル この単位でバックアップセットで管理されます。(最大なので必ずこの設定値のファイルサイズになるわけではありません)
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上記例だと100GBx100ファイルですが、これもあくまでも最大です。
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考慮ポイントとしてはネットワークの帯域、ESX間で分散バックアップなのかどうか。
今回は実験なので、2にしています。 
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ディスクの空き容量確保の設定、特にCドライブに作った場合に重要です。
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以上でディスクバックアップの設定は終了。
続いてメディアセット。説明は前にしたので省略。

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以上でD2Dバックアップのための設定は完了