「相手に上手に打たれることへの勧め。」

 

プレジデント範士(剣道範士八段)

 

昔、プレジデント範士が高等学校教員のころ、

そこの高校の稽古会が、毎週行われて、多くの大人が元立として参加していた。

 

稽古前だったか?稽古後だったか?講話で

 

「多くの先生方に元立に立っていただいています。

高校生と地稽古をするときには、

高校生の打突を体勢を崩してよけたりせず、

打たれる時は出来るだけ、綺麗に打たれてやってください。」

 

また、崇菱会での指導でも、

「基本打ちを打たれる時は出来るだけ、相手の物打ちが、自分の打突部位に綺麗に当たるように打たれてください。」

 

さて・・・・この意味が理解できるには20年要するのですが・・・

 

★綺麗に打たれる⇒本番で打たれる時には綺麗に打たれる打突部位のポイントを少しずらす。

 

この訓練の初歩の初歩が綺麗に打たれるにつながるのですが・・・・

 

★プレジデント範士に基本打ちをお願いすると・・・

何故か?面も小手も胴も心地良い良い大きな音がするのです。

 

★しかし、いざ地稽古になると、まったく音もせず、挙句は打突部位をかするだけ。

 

★プレジデント範士には微妙な部位を移動して外しをされてしまいます。

 

「30年プレジデント範士にご指導していただいて、20年かかって理解できる表題の言葉です。」

 

マニアックM