゚* 銀 世 界 *゚ -2ページ目

始まり

 
「…………………よしっ!」
 
 
制服のネクタイをきちっとしめ、しっかりとした顔付きで鏡とにらめっこをしているのは
東雲 真である。
 
 
「真ーっ!
支度は出来たのー?」
 
 
階段の下から母の声がする。
 
 
「うん!出来たよ!」
 
 
階段から身を乗りだし、お母さんにそう告げると、危ないからやめなさい、と言われたのは言うまでもないだろう。
 
 
10分程車で走る。
 
 
「ほら、真、起きて?」
 
 
ぺしぺしとお母さんが僕の頬を叩いていた。
どうやら眠っていてしまったらしい。
 
 
車から降りると、そこには自分の家の何百個、いや、何千個分の学校が広がっていた。
 
 
「わあ…おっきぃ…!!」
 
 
そう感嘆していると、母がさっさと歩いて行くので僕は小走りで追い掛けた。