先日の東京マラソンに出走しました。
結果は自己ベストで、5年半ぶりに更新しました。
3度目のサブスリャー(風見士郎風に叫んでください)です。
前回の東京マラソンが
ネットで3:00:06
という、極めて勝負弱い結果だったので
とりあえず東京の借りを東京で返しました。
本日の本題は私の記録ではなくて、GPSのログが大体みなさん42.8kmぐらいに
なっていたことと思います。
それが意味するところについて書きたいと思います。
ランネットのランニング用語辞典で、「日本陸連公認コース」を引くと
このように書いてあります。
1.コースの長さは競技距離より短くてはならず、かつ距離の誤差は競技距離の
1000分の1以下でなくてはならない。
2.スタートとゴールの2点間の理論上の直線距離は、そのレースの全距離の50%以下とする
3.スタートとフィニッシュの2点間の標高の減少は、1/1000km、すなわち1kmあたり
1mを超えてはならない。
つまり、フルマラソンで言えば距離の誤差はプラス42mまで、スタートとゴールの距離はフルマラソンの半分の距離、21.0975km、標高差は42m以下が原則となる。42.195kmに1mでも不足している場合、その記録は公認されない。
このことが、すべてを説明しています。
つまり、公認マラソンコースであってもきっちり42.195kmではないと。
最大、42.615mになっているということです。
短いと公認を取り消されます。
以前、横浜マラソンで短いという問題が起こりました。
実際のコースは、1kmの間を1001mで組まれるらしいという話を
聞いたことがあります。
ちなみに2. 3. の規約は、東京マラソンではぎりぎりクリアしているらしいです。
可能な限り、下りを活かせるコースになっているようです。
GPSの記録はビル街で誤差を生じやすいということもありますが
前提条件として、コースがそれぞれの決まった距離より長めに設定されていることに
留意すべきと思います。
ペーサーがガーミンを信じすぎて遅すぎる、という弊害もこれが要因の一つかと。
ちなみに、phdrunnerはフルマラソンのラップを解析するにあたり
1) 20kmのネットタイム x 2.15
2) 10-20kmのラップ x 4.3
という値を、レースの評価に用いています。
1)はそのレースで出せる可能性がある最速タイム
2)は現状の基礎的な走力から出せる可能性があるタイム
を示していると考えています。
いずれもある時点のペースを43kmあたりに外装したものですが
上記に示した42.195kmと実際のコース距離の乖離、および後半の最低限の失速と考えると
合理的な目標値が出てくると考えています。
レースで失速しがちな方は、実際のタイムと上記の指標値の比を取ることをお勧めします。