博士は民間企業に就職できればそれで安心か | 日々の進捗状況

博士は民間企業に就職できればそれで安心か

会社に入ってから上司から「大手企業は企業内での競争が厳しく、40歳くらいで何らかのポストに就けない人はやめざる得なくなる所が多い。」という話を聞きました。韓国のサムスンは管理職になって結果が出せないとどんどんやめて独立したり他の企業に移ったりするというのは以前テレビで見た事がありますが、日本の企業もそうなんでしょうか。
また、修士で製薬企業に就職した友人や先輩からは「給与が全然上がらず、景気が良くなり初任給が上がった結果、新卒の方が給与が高くなってしまった。さすがにまずいという事で調整が入りようやく給与が上がった。製薬と言っても業績の良い企業はあくまで一部で、中にいるとそんなものだ。」という話を聞きました。

ポスドクの身分が不安定な事は確かですが、民間企業に勤めていても我々が思い描いているほど安定した生活が保障されている訳ではないのかもしれません。仕事内容についても部署替えさせられたという話を多く聞きますし、30代半ばまでは給与も大した事はないのでしょう(もちろん沢山もらえる会社もあるとは思いますが)。ただし、ポスドクを40歳まで続けた後民間企業に就職するのと比較して、大手企業に就職していた人の方が次の就職先は見つけやすい気がします(あくまで私のイメージですが)。少なくとも日本の企業の多くはそういった評価を下していると思います。なぜでしょうか?

私はポスドクを客観的に評価する基準がない事が問題だと考えています。論文は一つの基準になり得ますが、実際は誰が書いたかも分からないので企業の方から見れば信頼性に欠けると思われます。履歴書の段階で落とされてしまうのではどうしようもありません。
また、ポスドクの方は会社であれば入社後当然のように行う社員研修を受けていません。面接に赴いた際に性格的には問題なさそうでも基本的な言葉遣いが出来ていないと「この人はマナーの研修から面倒を見なくてはならないのか」と思われます。私は就職面接の際、企業で働いた事のある先輩や面接官の方の言葉遣いをとにかくまねして自分のものにしました。
答えがなかなか出せない問題だとは思いますが、博士課程、またはポスドクとして働きながらこの辺を常に考えておかないと民間企業への転職は難しいと思います。