しばしば防腐剤として化粧品に配合されるパラベンですが、「肌に好ましくない」という理由で、一般ユーザーから毛嫌いされる傾向にあるようです。それを意識してか、最近、パラベンフリーを表記した化粧品も増えてきています。この化粧品はパラベンを使っていないので安全ですよ!という具合です。
このような化粧品ブランドの対応は、パラベンの不人気をいっそう際立たせてしまっています。ところで、化粧品に配合されるパラベンは、本当に「肌に好ましくない」成分なのでしょうか?
答えは視点によって異なります。
パラベンを1つの化学物質として考える場合、厚生労働省の表示指定成分にも指定されていることから、All-or-Noneで答えれば「肌に好ましくない」が正解。とはいえ、好ましくない度合いは限りなくNoneに近く、このことはパラベンが食品添加物として認可されていることからも常識的に推察できます。
一方、パラベンを化粧品成分の1つとして考えるなら、「肌に好ましくない」ことはありません。むしろ、防腐剤フリーで、且つ別途対策を講じていない化粧品は危険です。化粧品は防腐剤なしでは雑菌の餌になりやすいため、開封して使い切るまでの間、雑菌量が常に増加していくからです。この状態、肌に好ましい化粧品と言えるでしょうか?
実際のところ、研究者も化粧品OEM工場のスタッフも、化粧品ブランドも、「パラベンは全く問題ない成分」だと考えている場合が多いです。むしろ、フェノキシエタノール(防腐剤としてあまり知られていないので良く使われる)等のその他防腐剤と比べ、極めて微量で優れた防腐効果を発揮することから、好ましい成分とさえ考えています。
それでも敢えてパラベンフリーを謳うのは、パラベンを入れるとお客様が買ってくれないからという事実に尽きます。これってもはや、化粧品の効果とか安全性とかとは全く関係ない次元の話ですよね?化粧品を選ぶ際、@コスメ とかの口コミ情報を調べることも確かに大切ですが、科学的な視点も考慮するともっと楽しくなると思います。
もっと詳しく知りたい!という方は、アクリシオ という化粧品ブランドの化粧品トライアルセットに特典として付いてくる「7つのポイント」というレポートを読むと勉強になると思います。多少偏っている感はありますが、とても詳しく、わかりやすく書かれていると思います。525円の価格設定は破格です。
ちなみに、私が美容アドバイザーとして参加しているジープラス化粧品 の場合、ソフィストラクレームという高級クリームにはパラベンを配合しています(その他有効成分の力を最大限引き出す工夫として配合しているのですが、ここでは理由を割愛します)。
ジープラス化粧品のその他ラインナップにはパラベンを配合していません。有効成分の組み合わせや微妙な配合比によって防腐効果を引き出している他、エアレス容器化して雑菌をシャットアウトするという工夫によってパラベンフリー化しています。パラベンを好ましく思わないお客さんにも楽しく選んでいただきたいというのが理由です。
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