ここ数年の研究で、植物にはビタミンや食物繊維以外に身体の中で大切な働きをする物質が含まれていることが分かってきました。こうした物質を総称してファイトケミカルといい、従来の6大栄養素とは違った働きをもっています。おなじみのベータ・カロチンやポリフェノールなどもファイトケミカルの一種です。

ファイトケミカルはビタミンなどと違って、とる量が少なくてもすぐに欠乏症になったり病気になったりするようなことはありません。しかし健康を維持し、病気を防ぐ役割を担っています。そのため、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維、の6大栄養素に続く、「第7の栄養素」と呼ばれています。

 ファイトケミカルはおもに野菜や果物の色や香りを作っています。種類によって、それぞれ違う働きをしますが、体内で活性酸素と結びつき、正常な細胞に害を及ぼさないようにするものです。

ファイトケミカルについての研究は、まだ始まったばかりで明確な区分はまだありませんが主なものは次のとおりです。トマトやにんじん、いちごなどに多く含まれるカロチノイド(ベータ・カロチン、リコピンなどの総称)。免疫力を高めてガンを防ぐ働きがあります。セロリなど淡色野菜を中心にほとんど全ての植物に含まれているフラボノイド(ポリフェノール、カテキン、イソフラボンなどの総称)は、心臓病を予防する働きがあります。ブルーベリーやぶどうに多く含まれるアントシアニンは目の網膜にある色素体の生成を促し、目の疲れをやわらげます。ブロッコリーやほうれんそうなど緑色の野菜全てに含まれているクロロフィルはコレステロール値を下げたり、貧血を予防します。にんにくやネギなど刺激臭がある野菜に多く含まれているアリシンや硫化アリルは血液を固まりにくくする働きがあります。

 ファイトケミカルは出来るだけ色々な種類をとるのが望ましいとされています。ですからバランスよく多くの野菜をとる「高野菜食」と心がけるのがベターです。お腹いっぱい食べてもローカロリーなのでダイエットにも最適です。サラダや野菜炒め、煮物など野菜料理をたくさん食べましょう。

1日350gは野菜をとるようにしましょう。カラフルな食卓をめざし、出来るだけ違う野菜を選んで下さい。料理が苦手だったり、時間がなくあまり品数を作れないようなら残り野菜とパスタを一緒にゆでたり、味噌汁にいれるといった簡単な料理にしたり野菜ジュースやプルーン、青汁をプラスしてもいいでしょう。


 今回でダイエットについては最終回となります。長い間お付き合いいただきまして、ありがとうございます。