今週も金属系ミネラルのお話の続きになります。

・亜鉛:うまいか、まずいか、わからないなら
Zn:遷移金属
1日に摂りたい量(20~60代)
男性 9mg/女性 7mg

現代人の味覚は低下していると言われています。実際、食べ物の味がわからないと言う味覚障害の人は、2003年の推定で24万人と、1990年の約1.8 倍に増えているとされます。その主な原因のひとつが、亜鉛不足です。亜鉛は味を感じる細胞の新陳代謝に深く関わっています。また、亜鉛は体内にある300 種類以上の酵素を活性化する働きがあり、体内でマルチに大活躍します。免疫力を高める、記憶力の低下を防ぐ、有害金属の毒性を弱めるなど働きは多彩です。残念ながら日本人の亜鉛摂取量はやや不足気味です。亜鉛は、牡蠣などの魚介類や肉類に多く含まれます。また加工食品に含まれる食品添加物やアルコールは亜鉛の排出を促すので、摂り過ぎに気をつけましょう。

・マグネシウム:メタボリックシンドロームによいと一躍、脚光を浴びた
Mg:アルカリ土類金属
1日に摂りたい量(20~60代)
男性 340~370mg /女性 270~290mg

2006年春、マグネシウムを多く含む食品を摂ると、メタボリックシンドロームの発症リスクが31%も下がる事が、米国の医学雑誌「Circulation」で発表されました。米国人約4,600人を対象に1985年から15年間、追跡調査をしたものです。調査開始時に20代の若者を中心に調べている事から、「若いうちから食生活に気をつける事が大切」と研究者は述べています。マグネシウムは、海草類や緑黄色野菜、ピーナッツやアーモンド、ゴマ、アボガド、バナナなどに豊富です。日本人の摂取量は1日平均で男性約270mg、女性242mgと、やや不足気味です。

来週で金属系ミネラルのお話は終わりです。後1回お付き合い下さい。