これまで、患者のこと、支える家族のこと、

 

深く考えられていなかったのかもしれない。

 

いざ自分の家族の病気が明らかになり、その状況に身を置かれると、

 

医療従事者の教育に携わる立場でありながら、

 

為すすべがなく、ただただ悲しみに浸るばかり。

 

何もできない

 

悔しい

 

医師だったら、この気持ちは整理できるのだろうか。

 

医療現場で働く薬剤師、看護師、医療従事者にはわかるのだろうか。

 

患者に寄り添う医療従事者を育成します!と言いながら、

 

実際にその現場に身を置かないとわからない、ということだろうか。

 

病状や検査値から、先が短いことが何となくわかる。

 

主治医から説明されなくても、わかってしまうことが不幸なのか、どうなのか。

 

とりあえず、分からないふりをして、主治医からの説明で分かったふりをする。

 

残された時間をどのように過ごせばいいか、考えたいのに考える精神力がない。

 

涙しか出てこない。

 

もっと早く病院に連れてこればよかったのか、

 

この時代で、その若さで早すぎるだろう。

 

そうして、結局何もできず、医療機関の判断に家族を任せる。

 

親子を見ると、さらにお婆さんとその方の孫であろう方が一緒に歩いているのを見るだけで

 

気持ちの整理がつかず

 

悲しみと悔しさ

 

そればっかりだ。

 

 

ごめんね。

 

 

お婆さんの絵を見るだけでもう無理だ。

 

お婆さんになる前に亡くなる方はたくさんいるだろう、というつっこみが

 

脳裏を過る。

 

やっとわかってきたような、わからないような。

 

この複雑な感情はいつまで続くのだろうか。

 

とりあえず、今は、涙しか出てこない。