気になる薬「ストロメクトール錠3mg」 | ファルマコネクスト~薬剤師同士のつながり~

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病院、薬局、ドラッグストアの垣根をこえ薬剤師同士で開く勉強会。
疾患、治療についてだけでなくキャリアプラン、
将来の薬剤師像についても勉強しましょう!

調剤薬局で働き始めてちょうど1年ぐらい、経験薬局は1件。

このレベルではまだまだ知らない薬に出会います。

今日出会った知らない薬は

「ストロメクトール錠3mg」

疥癬の薬です。

(疥癬とは。ヒゼンダニによっておこる感染症。人の肌から肌へと感染する皮膚疾患。現在では高齢者や介護者に発症が増えており、病型には通常疥癬、角化型疥癬があります。)

要するに皮膚にダニが入ってしまう病気です。

疥癬診療ガイドラインによると、保険適用はイオウ外用剤とイベルメクチン(ストロメクトール)のみで適応外ではクロタミトン(オイラックス)で病院では安息香酸ベンジルやγ-BHCを調製して使っていようです。

(疥癬診療ガイドライン PDF)

投薬時のポイントは、服用初期に一時的にかゆみが強く出ることがあることを説明することでしょうか。



今日こういうことを全く知らずに投薬してしまったことは悔やまれますが、これを機会に勉強ができたので今後はポイントをおさえて投薬したいと思います。



以下、余談。

先輩に

「この薬の製造販売元は万有で販売がマルホなんですけど何でだと思いますか?」

と聞いてみたところ、

「マルホって知らない。」

との回答が得られました。

皮膚科の処方箋を大量に受けているのにマルホを知らないことに驚きでした。

一般的な薬剤師は製薬業界に興味がないのだろうか?

と考えさせられることでした。

医療業界に属していながら薬局以外の業界に目を向けない。薬剤師の視野の狭さを感じる一日となりました。