処方せんが無くても病院でもらうお薬は買える① | 女性薬剤師Mブログ

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現役薬剤師が薬局にまつわる裏話を赤裸々に書いていきます

違法な手段やろ?

 

ちがいます

 

わかった!海外からの逆輸入のことやろ?

 

ちがいます

 

日本国内の薬局で法に触れずに買うことができるんです

 

多くの薬剤師も知らない事実

 

業界用語で「零売」と言います

 

病院でもらうお薬は「医療用医薬品」、ドラッグストアで誰でも買うことができるお薬は「一般用医薬品」と呼ばれ大きく分類されています

 

 

実はその「医療用医薬品」の中には絶対に医師の処方せんが必要な「処方せん医薬品」「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」が存在するんです

 

 

それが「処方せんが無くても病院でもらうお薬が買える」という根拠?抜け道?になっています

 

処方せん医薬品は医師の処方せんが必ず必要なりますが、処方せん医薬品以外の医療用医薬品は原則医師の処方せんが必要・・・

 

原則・・・

 

やむを得ない場合や数量の限定、本人に対面販売などいろいろと制限はあるものの、「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」は、一応処方せん無くても販売して良いと厚労省も認めてしまってるんです

 

だってダメなら医療用医薬品は全部「処方せん医薬品」にしてしまったらいいんですから

 

まあでも、業界ではかなりグレーなんで知らない薬剤師も多いんですけどね

 

つまり、

 

法的には薬局許可を取ってる薬局ではどこでも処方せんなしで処方せん医薬品以外の医療用医薬品を販売していいんです

 

 

でも「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」に分類されるお薬ってあんまりないんちゃうん?結局ほとんど処方せん医薬品ちゃうん?

 

意外と医療用医薬品の半数くらいが「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」なんです

 

PL配合顆粒などの風邪薬やシナールなどのビタミン剤、鎮痛薬、湿布、アレルギーのお薬、ステロイドの塗り薬、ヒルドイドなどの保湿剤、漢方薬などなど

 

抗がん剤や睡眠剤、血圧の薬、ピルなど以外は「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」に含まれることが多いです

 

 

じゃあ薬局に処方せんなしで行ったら薬買えるん?

 

結論から言うと、ほぼ100%断られます

 

なんで?さっき買えるって言ったやん?

 

はい、言いました

 

その理由は次回お話しします