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ARBによる血管浮腫

血管浮腫とは
深部皮膚・皮下・粘膜下組織に生じる血管反応で、毛細血管の拡張及び透過性亢進によって起こる局所的な一過性浮腫
「Quinkeの浮腫」とも呼ばれる。 血管性浮腫は顔面口腔咽喉頭領域に好発する。時には気道閉塞を来すこともあり、適切な診断・処置が求められる。
まぶたや唇、顔面、舌などの皮膚の深い部位がむくむ。
じんましんと似て皮膚が盛り上がりますが、赤くなることはなく、通常はかゆみもなし。突然現れて2、3日続くことが多いのも特徴で、じんましんと同時に出る場合もある。

血管浮腫の原因
薬物の副作用、補体系の異常がある。

メカニズム
①肥満細胞と関連する炎症性ケミカルメディエーターによるもの
②ブラジキニンや補体に関連する血管透過性の亢進によるもの

①肥満細胞に関連する血管浮腫は、通常、蕁麻疹を伴うといわれており、抗菌薬や局所麻酔薬、NSAIDs、造影剤も原因薬剤となり得る。
②肥満細胞と関連のない浮腫は、通常、蕁麻疹は伴わないといわれている。キニンと関連したものとして、ACE阻害薬による血管性浮腫はよく知られており、重症例の報告も多い。
補体の代謝異常によるものには、補体系の過剰な活性化を抑制する補体第一成分阻害因子(C1-INH)の欠損症などがあり、血液検査では補体(C4など)の低下などがみられる。これらは更に、遺伝性(Hereditary Angioedema;HAE)または、後天性(Aquired Angioedema;AAE)に分類される。

ACE阻害薬は、キニナーゼを阻害するため組織でのブラジキニンが上昇し、血管透過性亢進を引き起こし浮腫が発症すると考えられ、その発生頻度は我が国で0.1~0.5%といわれている。
また、降圧薬であるアンギオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は、ブラジキニンの蓄積がないため、血管性浮腫を起こしにくいと考えられていたが、近年、ARBにおいても血管性浮腫の発現が次々と報告されている。
ACE 阻害剤の有名な副作用である空咳が、理論的には起こらないと考えられる ARB でも多少は認められる事なども考えると、機序は分かりませんが、ARB にも ACE 阻害剤と似たような、AT1 受容体のブロック以外の作用 (ブラジキニンの分解抑制作用など) があるのかも分かりません。

ACE阻害薬やARBによる血管性浮腫の治療
緊急対応が必要でない場合、まず原因薬物を中止
必要に応じてステロイド、抗ヒスタミン薬を投与
(多くの症例で24~48時間で症状は消失する)