副作用が起きる機序別に分類する➡副作用の予測をたてる
薬理作用
薬物毒性
薬物過敏症
薬理作用に関連する副作用
①期待される薬理作用の過剰発現が原因で発現する
②期待される薬理作用以外の薬が本来持っている薬理作用が発現しておこる
③薬理作用がなくなったことが原因で発現する
の3つに分けられる
特徴は発現頻度が高く常用量でも発現すること
(腎機能/肝機能低下による血中濃度の上昇
高齢者は脳重量少なくなっていることから中枢に効く薬は過剰になりやすい)などがある
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薬理作用による副作用発現の服薬指導
1薬理作用に関連する副作用は発現頻度が高いのであらかじめ患者さんに伝えるよう
2「この副作用は薬が効いているから出てくる副作用なので、やがて慣れてなくなる場合も多いです」
と伝えておこう。飲むのをやめてしまわないように
3副次的な薬理作用はチェックがおろそかになりがち。特に注意して定期的に問診を繰り返そう
4「薬をやめると起こる副作用もありますから、勝手にやめないで医師の指示を守ってください」と伝える
例
糖尿病患者にステロイドが投与された
P:プレドニゾロンによる糖質代謝亢進、血糖の上昇の可能性
A:プレドニゾロン投与期間のチェック
中止後の低血糖への注意
パキシルの中止
P:パキシルからルボックスへの変更、2日後発汗/手の震え/言いようのない不安感じる
A:パキシルの離脱症状 SSRIの薬理作用が突然なくなったことによる副作用
薬物毒性による副作用
①代謝負荷や通過負荷障害、薬物蓄積などにより、臓器毒性が発現
②発がん性や催奇形性
臓器毒性特徴
1薬物の排出器官である肝臓/腎臓に出やすい
2投与量、投与期間が大きいほど出やすい
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臓器毒性がある薬が連用されるときには毒性を予測して定期的な検査や症状の観察を行うことが必要
腎毒性や肝毒性をもつ薬物を服用している場合➡毒性発現の定期チェックを行う
腎機能➡血清クレアチニン(普遍的な指標)
尿素窒素BUN(血清クレアチニン上昇の後からあがってくる)
肝機能障害➡トランスアミナーゼ(AST,ALT)
ex アミノグリコシド系抗生物質 腎毒性
アセトアミノフェン 肝毒性
中枢の毒性出る場合 脳波検査しかない(観察が大事)
臓器毒性の服薬指導
1投与初期から発現することは少ないので、最初から伝えることはしない
2投与量が多いほど、投与期間が長いほど起こりやすいので常に注意する必要がある
3肝/腎障害などは検査して見つかることが多いので「定期的検査」を提案する
患者さんには直接臓器毒性伝えるよりも南海か投与をへたあとに副作用の初期症状をそれとなくきく
もし毒性の可能性があればチェックのための検査を提案する
薬物過敏症による副作用
薬物アレルギー➡抗原抗体反の結果後天的に獲得する薬物アレルギー
特徴
①多くの薬で多彩な症状を発現する
②長くても6ヶ月以内の服用で発現する
③薬物アレルギーが発現したら薬を中止しなければいけない
薬物アレルギーはあらゆる薬物であらゆる臓器に起こりうるのでチェックも予防も難しい
しかし!
ほとんどが6ヶ月以内に起こる
つまり気をつけなければいけないのは6ヶ月であるということ
薬物アレルギーの服薬指導
1発疹や発熱、痒みなどが現れたら必ず教えてくださいと伝える
2遅くても6ヶ月以内に現れるので、6ヶ月間は副作用チェックを厳重に行う必要がある
3もし発現したら、速やかに薬を中止するように提案する
薬物過敏症
薬物過敏症は薬物アレルギーとは違い、薬物の初回投与から発現する副作用
機序は薬物アレルギーのような後天的な免疫反応ではなく、特異体質
個々の薬について十分注意すること以外予防方法はない