子宮が落ちてくる??【骨盤臓器脱】 | 薬剤師発!健康へのブログ

子宮が落ちてくる??【骨盤臓器脱】

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


知人から「更年期の女性の知り合いに『子宮が落ちてくる』と

いうヒトが多いんだけど・・・」と相談を受けました。

どうもこういった症状でお悩みの女性が多いのでここに症状と

治療方法を簡単にまとめておきます。


子宮が膣口のほうへ下がってきたり、最終的には露出したりすることを

「子宮脱」といいますが、落ちてくるのは子宮のケースだけではなく、

直腸だったり、膀胱だったりします。これらを総じて「骨盤臓器脱」といいます。


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お尻の内部のほう(恥骨と尾骨を結ぶライン)には下腹部の臓器(子宮や膀胱、

腸など)をささえるお盆(ハンモックのような・・とも表現されます)のような

筋肉「骨盤底筋群」があるのですが、この筋肉が出産や肥満といった負荷によって

子宮などの臓器を支え切れなくなってくるとこのような症状が出てきます。

便秘や重い物を持ち上げるなどのお腹に力を入れるような状況が多い方も要注意です。



最初の症状としては「お腹の芯のほうが不快」とか「座るとテニスボールの上に

お尻を乗せているみたい」という不快感が多いようです。午後のほうが不快感が

強いとか横になると楽だというのも特徴です。尿漏れが多くなることも。

どんどん臓器が落ちてきて最終的には外に出てくることもあるんですが、

じゃあどの臓器が落ちてくるかといいますと、落ちてくる臓器の周りの筋肉が

弱まるとその臓器が標的となります。ですから、子宮が落ちてきたとしても、

子宮自体が悪いと決まったわけではありません。



治療法としましては

落ちてきた臓器ごとに担当医科が変わります。

子宮なら婦人科へ、直腸なら肛門科へ、膀胱なら泌尿器科ということに。

ですから、さいしょにこういった症状が見受けられましたら、まずは上記のどこかに

駆け込みます。で、検査の結果、担当の臓器ならそのまま治療続行、違ったら

転医となります。

どれも外科的手術がメジャーな治療法で、2時間くらいのオペ時間です。


ちなみにこの症状ですが、予防としてのヨガやピラティスは良いらしいです。

しかしそのなかでも激しい腹圧を必要とする動きは避けましょう。

それから、こういった症状が進んできた場合は無理にヨガなどを続行せずに

医師の診察を受けてください。


命にかかわる病気ではないのですが、不快なものに違いないので、早めに処置

しましょう!




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