カロリーゼロドリンクに注意（頭相反応）

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


コンビニや自販機でドリンクを買うとき、どうしても

カロリーゼロ、糖質ゼロのものを選んでしまう方が

多いんじゃないでしょうか？

それ、血糖値をあげない、太らない、という観点から

正解だと思います。


しかし、カロリーゼロドリンクにも少しばかりの弊害が

ありそうなんです。

今回話題にするのはカロリーゼロの甘味について。

コーラやサイダー系に多いですよね。































このノンカロリードリンクを飲むと甘味は感じるものの、

もちろん糖分として、吸収されませんから血糖になりません。

血糖値が上がらないんです。いいことです。

しかし、どうしたことかインシュリンが分泌されているのです。

これが問題です。

血糖値とインシュリンは１セットです。

血糖値を下げるためにインシュリンは分泌されるわけです。

「血糖値が上がるからインシュリンが出る」というのが

正常な体の仕組みなんですが、ノンカロリードリンクに

入っている甘味料などを摂ると血糖値は上がってないのに

インシュリンは出てしまう。こういうからだの仕組みを

「頭相反応」といいます。

この反応は「甘い」という感覚が原因で引き起こされます。

血糖値を下げる必要がないのに分泌されます。

これはインシュリンにまつわる生体反応の「ある種のエラー」

もしくは「バグ」と言えますが、このエラーによって神経に

ストレスを生じることがあるようなのです。

インシュリンの分泌は自律神経の支配のもと行われます。

必要のないときにインシュリンを分泌させてしまう・・・

このようなエラーを重ねると徐々に自律神経にストレスが積まれて

いきます。この頭相反応がどれほど自律神経の乱れに影響するのか

まだよく判明していません。うつや失調症や不眠に関係するのか？

このあたりの研究は今も続けられています。

ただし、

ノンカロリードリンクで分泌されるインシュリンの量は、普通の

ジュースの場合に比べて微量ですので、多少飲んだからカラダに

悪い･･というわけではなさそうです。

とはいっても、のどが渇いたらお茶やミネラルウォーターのほうが

ベターかもしれませんね。