知っておきましょう!細菌とウイルスの違い | 薬剤師発!健康へのブログ

知っておきましょう!細菌とウイルスの違い

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


だんだんと気温が下がってきました。

昼夜の温度差が大きくなり風邪をひかれる方が多くなっています。


そこで、問題です。

風邪の原因はウイルスでしょうか?細菌でしょうか?


そうです。

風邪の原因のほとんどはウイルスです。(1割ほどは細菌ですが)



では細菌とウイルスってどう違うのでしょうか?


この違いを知っておくと、あなた自身が、そしてご家族が病気になったときに

役立つと思いますのでこの機会に記憶にまとめておいてください。


まず知っておきたいのは細菌とウイルスは全く別のものだということです。

細菌には細胞壁(ざっくりいうと人間の皮膚というか、他社との境目)があります。

われわれ人間と同じれっきとした細胞生物です。

栄養や水があれば生きていきます。

水虫や虫歯、食中毒、赤痢、性病などさまざまな病気の原因となります。

これらの細菌をやっつける方法として代表的なものが抗生物質です。

抗生物質は細菌の細胞壁を作らせないようにします。結果、細菌は減っていくという

仕組みです。ただ、抗生物質を飲むと、善玉の腸内細菌もやられてしまうことがあります。

ですので、病医院で抗生物質を貰ったときには、できるだけビオフェルミンRといった

乳酸菌製剤も一緒に服用するほうがいいですね。


対してウイルスは細胞を持ちません。

大きさも細菌に比べてずっとずっと小さく、自分だけでは生きていけません。

誰かに頼って生きていく必要があります。

ですので、生物学者の中にはウイルスは生物じゃないという人もいますが、

しっかり増殖したり転移したりするので生き物といっても支障ないと思います。

ウイルスがヒトの細胞を乗っ取ると、ヒトの細胞の活動を邪魔して自分の栄養に

していきます。それに対抗してヒト細胞はウイルスの遺伝子などを活動停止に

するよう攻撃します。この攻防戦により発熱などの病気の症状が現れるのです。


ここで知っておいて貰いたいことは2つあります。


ひとつめは・・・

ウイルスは細菌ではありませんので抗生物質は無効です・・・ということ。

インフルエンザにかかっても抗生物質では治りません。

風邪でもそうなんですが、病医院では時折抗生物質が処方されるときがありますね。

あれは「風邪そのものはウイルス性(がほとんど)なので自己免疫で治しましょう。

しかし、風邪のときの身体は細菌に感染しやすいので抗生物質を飲んでおきましょう」

という意味合いがあります。この処方には賛否両論ありますのでドクターと話し合い

ましょう。対して、インフルエンザやヘルペスには抗ウイスル剤があります。

ですからウイルス性の病気にはこちらを選ぶ必要があるんですね。


2つめとして・・・

ウイルスはその身体の構造から2つのタイプ(実際はもっと細かなタイプ分けなんですが)

に分けることができます。

それはカラダのまわりに「エンベロープ」という脂質の膜を持つものと持たないものが

ある・・・ということを知っておいてほしいんです。

下のイラストはHIVウイルスのモデルです。

丸いウイルスのいちばん外側のうすっぺらい円がエンベロープです。

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エンベロープという膜があるウイルスには石けんや消毒用アルコールが効きます!

この膜は先ほどもいいましたが油なので石けんやアルコールが大変有効で、

簡単に壊すことができます。

ですから、インフルエンザやヘルペス予防としての石けん手洗いは大変有効です。

しかし、エンベロープを持たないウイルス、身近なものとしてノロウイルスは

石けんやアルコールには強いんです。

これからノロウイルスの季節になりますよね。その対策としてはアルコール消毒では

不充分なんだな~と覚えておいてくださいね。


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