トランス脂肪酸は害?危険? | 薬剤師発!健康へのブログ

トランス脂肪酸は害?危険?

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

健康な食生活を続ける上で食品油に気を使うことは欠かせないのですが、

その中で一番悪名高いのが「トランス脂肪酸」です。

天然の食品油は一般的に酸化して劣化してしまうので人工の「飽和脂肪酸」を

使用するのですが、そのときの副産物としてトランス脂肪酸ができてしまいます。

このトランス脂肪酸、マーガリンやショートニングに多く(といっても約10%ですが)

含まれます。それと、いわゆるファーストフードのフライものにも。

ファーストフードはショートニングを使うのですが、これがサクッと揚がって食感が

いいんです。チキンフィレサンド大好きな僕にはたまりません。




さて、ネット上ではローフードの方々などから「狂ったアブラ」などとさんざん叩かれている

トランス脂肪酸ですが、実際に僕たちの食生活にどれほどの影響を与えているのでしょう。

トランス脂肪酸はWHOなどのレポートでは動脈硬化など心臓疾患のリスクを高めると

され、中高齢者のアトピーを初めとする皮膚炎症疾患の原因とも指摘されています。

日本ではセブンイレブンやミスタードーナツはトランス脂肪酸低減を表明しています。

では実際にこのトランス脂肪酸がどの程度僕たちの食の現場に入り込んでいるのかと

いいますと、

WHOでほ全カロリー摂取量の1%未満にするようにという勧告に対して

日本人のトランス脂肪酸の平均摂取カロリー量は0.3%未満。ちなみにアメリカは2.6%。

ですから、僕たち日本人は普通に食生活を続けていれば気にしなくて良いレベルといえます。

また、トランス脂肪酸は体内に蓄積されるという説もありますが、ほかの脂肪酸と同レベルで

ベータ酸化という代謝によって消失していきます。

ですので、毎日ケン○ッキーやファ○チキを暴食しない限りOK。

(ちなみに米国のケン○ッキーFCはトランス脂肪酸不使用です)

僕がハワイに行ったとき、黒人さんがバケツ大の容器いっぱいのフライドポテト

食べてました。あれではさすがに米国政府もトランス脂肪酸に規制をかけます。

身体にリスクを生じるものは1滴たりとも食したくない!と思う方以外は、

サクッとジューシーなフライドチキン、たまにはOKということで・・・

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