ヘルペスの原因と治療について | 薬剤師発!健康へのブログ

ヘルペスの原因と治療について

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

ヘルペスという病気について

「よく耳にはするけど、実のところよくわからない」

というお声が多いのでここにまとめておきます。


ヘルペスは一般にヘルペスウイルスによって発症する病気のことを指し、

「帯状疱疹(帯状ヘルペス)」と「単純ヘルペス」に大きく分かれます。

帯状疱疹と単純ヘルペスでは、ヘルペスウイルスの種類が違います

さらには単純ヘルペスには1型2型があります。

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まず帯状疱疹について。

感染発症すると、激しい痛みとそれに続いて現れる多数の水ぶくれで

まずは肉体的にも精神的にも打撃を受けます。

さらに発熱がある場合もあります。

もうこうなると即病院へ行ってください。皮膚科でも内科でもかまいません。

抗ウイルス剤を飲むかひどい時は点滴で対処します。

その後、症状は1~2週間ほどで治まり、発疹も消えてしまいますが、

ウイルスはその後も知覚神経節の中に何十年間もじっと潜み、疲れやストレスなどの

きっかけで帯状疱疹となって再び現れることがあります。

ただ2回目以降は初めての時ほど痛くはないというケースもあります。



次に単純ヘルペスについてですが、

1型がもたらすのは唇とその周りに出来る口唇ヘルペスが有名です。

症状があまり激しくない場合が多いので自分が単純ヘルペスであると自覚できない

ケースも多いようです。

2型の代表は性器ヘルペスです。

感染をすると、潜伏期 (2日~10日間) のあと水泡ができます。

その後水泡は潰れて潰瘍になり色素沈着します。

過去に性器ヘルペスを患ったことがある人は、この色素沈着

(1円玉くらいの大きさでいくつも)

で判別できます。

この病気の特徴はなんといっても痛みです。

激痛で真っすぐ歩けない患者さんもいます。

また、患部近くの神経麻痺を起こす可能性があり、排尿障害や

排便障害を来たすことがあります。

性器ヘルペスの男女比の感染者割合は女性感染者の割合が多く、

女性の感染者は痛みが軽微な場合があり、自身で気付かないこともあります。

しかも、単純ヘルペスは感染力が強く、出生時に赤ちゃんの脳に

ダメージを与えるなど、時に深刻な状況をもたらすことがあります。


単純ヘルペスも1型2型問わず、病院へ行ってください。抗ウイルス剤の処方で

抑え込みます。



ヘルペスは感染症ですから、人から人へとうつります。

唾液やくしゃみなどの飛沫感染もあります。

僕の知り合いの薬剤師は、ヘルペス患者さんの会計のおつりの貨幣で感染しました。

ヘルペス、特に単純ヘルペスは感染しやすい(させやすい)ということを、

まずはっきりと知っておくべきで、もし感染したらすぐに病院へ行くことを

覚えておいてください。


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