セルライトを知ろう！

保険薬剤師の米澤よしゆきです。



今回の話題はかなりガチンコなものになります。


その内容とは

「セルライト」

の正体についてのお話です。



多くの女性の方がセルライトにお悩みです。

とくにお尻から太ももにかけて気になる方が多いようで、

よくお悩み相談のメールをいただきます。


では、そもそもセルライトとは何か？？


これを語る上で、読者の方は２つの選択を迫られます。


一つは美容業界の定説を信じるか？

もう一つは医学的・生化学的な見解を信じるか？


ではまず、美容業界の説を信じる方へセルライトの正体を

解説します。

セルライトは普通の皮下脂肪が、肥満や冷えやむくみなどが原因で

血行が悪くなったり、リンパ液の巡りが悪くなることで肥大化し、

皮膚表面がデコボコになったもの。

血行不順とリンパの流れが上手くいってないので、

老廃物がたまっています。なので、通常のダイエットでは

行き届かずに食事制限や運動では除去されません。

ですので、エステやマッサージが必要と言われています。



次に医学的な見解を。

セルライトという言葉は、そもそもニューヨークのエステサロンで

生まれた造語で、ふとももやお尻などセルライトが発生するとされる

部分の脂肪と、その他の部分の脂肪で生化学構造の違いはなく、

そのような特別な脂肪は存在しないことが確認されています。

凸凹の部分も脂肪細胞の一部が皮膚のほうに寄せられているだけで

いたって健康な組織であると考えています。


セルライトと呼ばれているものは普通の皮下脂肪と変わりないので、

運動とカロリー制限を組み合わせることによる通常のダイエットで

皮下脂肪が減少すると、その凸凹の脂肪も減少し目立たなくなると

いう見解で一致しています。

ただ、確かに鍛えにくい箇所ではあります。

また、マッサージについては、脂肪を揉み出すという効果は医学的に

裏付けがなく、リラックス効果などの心的効果のみにとどまるとされて

います。

しかしながら、手のひらなどで皮膚をさするということは、摩擦や刺激

で血行が良くなるので健康には良いとされています。















さて、ここで僕が問題提起したいのは、

ネット上の情報は、いくぶん商用的であり、ビジネス的な要素が強い

傾向にありますので、セルライトの記述一つとって見ても、どうしても

美容業界サイドの見解が多く展開されています。

医学的なハナシはほとんどネット上には出てきません。

よく似た例としては、医学的根拠の薄い「プラセンタ」が

挙げられます。


そのあたり、真実の情報を得るために知識を得る側は様々な工夫が

必要になってきます。


僕はセルライトの正体について、どちらの意見が正しいのか、

様々な文献を読んでみましたが、どちらの意見もそれぞれ正しいと

思いました。

確かにセルライトという特別な細胞はありませんが、血管が圧迫されて

血行が悪くなっている状況にあるのは疑いがありません。

ただ、やはりマッサージによるモミ出しの効果は疑問ですので、

本気でセルライトを除去するためにエステに通うのはどうかなと

思います。


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