流行のファイトケミカルとは?? | 薬剤師発!健康へのブログ

流行のファイトケミカルとは??

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


最近、ものすごい勢いで注目され始めた

「ファイトケミカル」

という言葉。


健康志向の方々には、いまや「健康への奥の手」「最強の真打ち登場」のような

ポジションになっています。

サプリ界の北島三郎、黄門様の印籠、プトティラコンボです。


ネットでも店頭でもサプリメントにこのキーワードをちらつかせるだけで

売り上げは何倍にも膨れ上がると言われています。

アム○ェイのサプリなんて、もう「ファイトケミカル」ごり押しですね。


先日あるドラッグストアで、

「ダイエットにも効くしお肌ピカピカでひざの痛みもなくなるんですよ」と

言われてファイトケミカルサプリメントを買っていく女性のお客様を見ました。



そこまで言い放つ「ファイトケミカル」って何でしょう??




まず、ファイトケミカルというネーミングが絶妙です。



なんだかわからないけど、詳しくは知らないけど・・・


とにかく効きそうです。



しかし、この「ファイトケミカル」の正体は、実は何も新しいものではなく、

今までにさんざんサプリメント業界に登場してきたものの総称なんです。

カプサイシン、ポリフェノール、セサミノール(ごま)、リコペン(トマト)、

イソフラボン(大豆)、クルクミン(ウコン)、ジンガロール(しょうが)など、

まだまだありますが、これらをひっくるめてファイトケミカルといいます。


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もうクルクミンやポリフェノールという名前では売れませんから

「ファイトケミカルのサプリメント」

とネーミングすることで売り上げも上がるという仕組みです。

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ファイトケミカルとは、日常生活では特に必要ではないものの、

病気の予防や健康維持の為に重要と考えられる植物による化合物を指します。

必須栄養素とは異なり、通常の代謝には必要ではなく、摂取しなくとも

不具合が起こることはありません。


多くのファイトケミカルは食品を調理加工すると失われていくと

言われていますので、植物が持つファイトケミカルの恩恵を受けるためには

生の植物を食べましょう!!

というのがローフード信仰者の意見であったりします。

ただですね、トマトのリコピンはケチャップにすると濃縮されますし、

キノコのベータグルカンやカプサイシンは調理してもOKです。

生野菜を食することでの弊害も多いですから、

「生が一番よろしいやん」

とは言い切れません。 (・・・と思います←ローフーディストによる炎上が怖くて)


しかしながらこのファイトケミカルの役割としては決して否定できるものでは

ないと思います。

例えば、ポリフェノールの抗酸化作用は強力ですし、リコピンやカロテン、そして

アントシアニンといった色素はガンのリスクを低減します。

ファイトケミカル自体を強く意識して食生活を送ることはたいへん有意義です。

(注:喫煙者のカロテン多量摂取は逆にガンのリスクを高める場合があります)


それにしてもですね、うさん臭いのがファイトケミカルというネーミングです。


ファイトケミカルとは英語でphytochemicalと書きます。


そうです、これは世界的には「フィトケミカル」と読みます。

”ファイト”じゃないんですよ。

そこにどうも商売的なニオイがプンプンしませんか??


今、業界ではこの「ファイトケミカル」が一押しになってます。

たぶんこれからもっと「ファイトケミカル」と言う言葉が巷で溢れると思います。

かつてのコエンザイムQ10のように。


そのときにはこの記事を読んだ方にはぜひとも「あ~~、あれね~」くらいの

冷静な対応を・・・と思います。



食生活をバランスよく気をつけることで、ファイトケミカル、いやフィトケミカルは

しっかり摂取できます。

こういうことはやめましょう!ということですダウン

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