むくみを撃退しよう | 薬剤師発!健康へのブログ

むくみを撃退しよう

保険薬剤師の米澤よしゆきです。


むくみ(浮腫)が気になる・・そんな経験はどなたでもあるのでは?

ある朝、鏡で顔をみると、頬やあごがふっくらとしていたり、まぶたが

腫れぼったいなど、顔が一回り大きくなったような・・・。

立ち仕事や、ディスクワークの多い方は、帰りにブーツが履けなかったり

という経験も。



一般的には、むくみの原因は、水分の取りすぎや、塩分の摂りすぎ

といわれます。

それ以外には以下のような原因が考えられます。


長時間、立ったまま・座ったままなどの同じ姿勢を続けてしまう。

疲労や寝不足。

長時間・過量の飲酒。

生理の時。

妊娠中や産後。

医薬品の副作用。

そして、恐ろしいのが内臓疾患の場合。




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むくんだときの解消方法は、体液のバランスを整えるために

軽い運動を10分程度続けることです。

ウォーキングなどが良いでしょう。

足のむくみがひどいヒトは日頃からいつも以上に歩幅を大きくして

歩くと効果抜群です。太ももからヒザ、ふくらはぎと適度な負荷がかかり

むくみにくい足へと改善されていきます。



顔のむくみには、よくマッサージやタッピングでむくみを取ると言われて

いますが、実際は圧迫による肌の弾力が減少して小顔になっているに過ぎず、

むくみを本当に撃退しているわけではありません。

エステなどで揉み出しや、マッサージを受けても短時間で元に戻るのは

そのためです。

リンパマッサージで小顔にするというのも科学的根拠はありません。

顔のむくみはマッサージで解消するのではなく、軽い運動で少し心拍数を

上げて汗をかくと手っ取り早く解消できます。

どうしても運動はイヤと言う場合は、

冷たいタオルと熱いタオルを交互に顔にのせるという方法もあります。

この方法でも血流が活発になりむくみの解消を促します。

(ちなみに、足のむくみの場合、マッサージで改善します。足の場合は

体液の流れが顔に比べて単純なので、マッサージによる刺激でOKのようです)



さて、むくみは漢方医学の世界では「水毒」という症状と言われています。

元々胃腸が弱く、甘いものが好きな方はこういった症状に陥りやすいと

漢方医学では言われています。

人体に水分が溜まり、排出されないことによって起こるとされ、冷え・めまい・

頭痛・アトピー・鼻炎・喘息・疲労感・頭重感なども同じ水毒による症状です。

これらのなかのいくつかの症状に当てはまる方であれば、漢方薬での治療も

おすすめします。五苓散という漢方薬が有名です。




適度な運動と食生活を上手くコントロールすることでむくみは解消できる

ということなのですが、どのような栄養素がむくみ撃退に結びつくかと

いいますと、それはずばり「カリウム」です。

カリウムには利尿作用がありますから、血液や体液の停滞を防いでくれます。

日頃からカリウムを多く含むスイカ、バナナなどのフルーツや、海藻、

キノコ、きゅうり、小豆
などを積極的に食べましょう。


以上、むくみについていろいろ書きましたが、

むくみが実は重大な内臓疾患の表れである場合もありますので、何日も

続く場合やあまりにひどい場合は、何らかの病気が元になっていることを

予期して医師の診断を受けましょう。


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