片頭痛が起きたら | 薬剤師発!健康へのブログ

片頭痛が起きたら

保険薬剤師の米澤よしゆきです。

女性を悩ます病気の中でやっかいなものの一つに

「片頭痛」

があります。



片頭痛は頭の血管が拡張するために、血管のまわりの神経が刺激されて

起こるのですが、では片頭痛を誘発する要素は何でしょう?


誘発原因はいろいろあるのですが、よくあるのが

ストレス、不眠、空腹、騒音、まぶしい光、生理前後、チョコレート、ワイン。

それと「週末片頭痛」と言われるのが、「ストレスからの解放」によるもの。

週末に仕事などから解放されて気がゆるむと激しい痛みが・・・なんてことも。



総じて片頭痛の原因というのは多種多様で、

「これらの原因を取り除きましょう!」という声をよく耳にしますが

それは無理というものです。

たいていの現代人はいくつも当てはまると思いますから。



では、上手く片頭痛と向き合うにはどうすればよいでしょう。



ベストな方法は、

病医院で片頭痛治療・予防薬を処方してもらい、

財布などに忍ばせておく
こと。


片頭痛の対処で最も大切なことは痛みの初期に対処することです。

ですので、「あっ!来たな!」と思ったときに薬を飲んでもらいたいのです。


薬としては、イミグラン、ミグシス、テラナス、マクサルトなど有効なものが

あります。

痛みの初期ならバファリンやイブなども効くことがありますが、

あまり当てにしないほうがいいとおもいます。

僕は片頭痛の痛みを抑えるために市販の鎮痛剤を使うのはお勧め

できません。

痛みが発生して20分以上がたってから飲んでもあまり効かないことと、

だからといって常に飲み続けると「薬物乱用頭痛」という別の厄介な

症状が生まれる可能性があるからです。

一般的に市販薬の方が病医院の薬よりも「やさしい」というイメージが

ありますが決してそういうわけではありません。

どうしても市販薬で!というならロキソニンSを選んでください。

一番安全で効き目も強いので。



あと、あまり知られていないのが、

片頭痛が起こる前の「予兆(サイン)」。

目がチカチカしたり、あくびが多くなったり、やけにイライラしたり。

これらは意識していると、けっこうな確率で予知できるようです。


それともう一つ押さえておきたいのが薬以外の対処法。

「動かない」「光を浴びない」「静かな所へ」「頭を冷やす」

の4点が重要です。

緑茶やコーヒーなどのカフェインも有効な場合があります。




さて、さきほど

片頭痛は痛みの初期に対処することが大事と書きました。

下のグラフを見てください。


エーザイのマクサルトという薬の試験資料です。

左は軽度の片頭痛患者データ、右は中程度・重度の片頭痛患者データです。

左の軽度の片頭痛ではマクサルトを飲んで2時間後には7割の方が

改善しています。

それに比べて右は改善率が約半分ですね。

痛みが発症してから時間がたてばたつほど右側のデータに近づいて

しまいます。

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