夜食厳禁の本当のワケ | 薬剤師発!健康へのブログ

夜食厳禁の本当のワケ

保険薬剤師の米澤です。

前回の記事で、

体脂肪の増加に「体内時計遺伝子」が

大きくかかわっていることを書きました。


朝食を抜くことがダイエットには逆効果で

あるということですが、この体内時計遺伝子に

ついて、ダイエットを成功させるためには必ず

守りたいポイントがあります。

それは夕食の時間です。


遅い時間に夜食を摂ると太りやすいとよく言われます。

なぜなんでしょう??

実はその理由は最近はっきりしてきたことなんです。



前述の体内時計遺伝子が作り出すたんぱく質に

BMAL 1 (ビーマルワン)

という物質があります。

このBMAL1が体内で多く存在すればするほど

食事で得たカロリーは体脂肪として溜め込まれます

体内遺伝子は1日の時間によって増減しますので、

BMAL1も時間によって増減します。

BMAL1は夜の10時ごろにグンと増加し始め、

深夜2時ごろに最高値(日中の約20倍以上)に達します。

その後、朝6時ごろまで低下し続け平常値に戻ります。

ですから、

このBMAL1が増えている時間帯に消化吸収していると

平時の20倍以上、体脂肪が出来てしまいます。


食物が消化するのに約180分として、

逆算すると、7時までには夕食を終わらせておくのが

理想です。


もし、仕事などの都合で夜7時夕食が無理なら、

おかずを6~7時に、パンかごはんを8時という風に

2回に分けてしまうのもいいかもしれません。


食事の回数は4回5回と増えれば増えるほど、

体脂肪を作る酵素の働きが鈍くなり、太りにくくなります。

僕が10ヶ月かけて30kg減量したときは、かなり無理して

夜6時夕食&夜食なし

を徹底しました。

僕の場合の減量成功のポイントはここだったと思っています。


前回お伝えした「朝食をしっかり食べる」、そして

夜7時までに夕食をとる

この二つはダイエットの基本であることが

生理学的に証明されています。

ぜひみなさん、実践してください。


追記:

ある欧州の雑貨メーカーの調べによると

肥満に悩む家族とそうでない家族を調査した結果、

食事のテーブルにランチョンマットを使う割合が

肥満に悩む家族はそうでない家族の約15%に

過ぎないとのこと。

ランチョンマットをひくことでお皿を置くスペースが

明確になり、食べ過ぎや品目が多すぎることを視覚的に

避けているんだそうです。

・・・なるほど・・・

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