ノロウイルスに感染したら・・・

保険薬剤師の米澤です。


12月中旬から1月にかけて日本列島に猛威を振るう

病気といえば、なんといっても

ノロウイルス

です。











↑ノロウイルス


このウイルスの感染力はすさまじく、

インフルエンザウイルスの比ではありません。


小さなお子様がいらっしゃるご家庭なら一度は

大変な目にあったことはあるのではないでしょうか。


そうです・・

家族の一人が発症すれば、ほぼ家族全員アウトです。



国立感染症研究所情報センターによると、

12月の第１週目から大幅に感染患者が増えているとのコト

もし自身や家族が感染・発症してもあわてないように

意外と知られていないノロウイルス対策を

まとめてみました。


まず、ノロの感染経路をまとめると

飲食物からの感染（井戸水や牡蠣などの飲食物から感染）

もしくは

ヒトからヒトへの感染

です。

とくにヒト→ヒト感染で軽くみられがちなのが

感染者の糞便や嘔吐物に排出されたウイルス飛散して感染する

というパターン。

道端や駅のホームでの嘔吐なんて

ウイルスをばら撒く恐ろしい行為なわけです。


嘔吐物の処理はすばやく殺菌しながら行わなければ

なりません。


ではノロウイルスはどうやって殺菌すればよいでしょう。


まずはノロウイルスの大きな特徴として

石けんやエタノールに対して強いウイルス

だということを覚えておいてください。


ノロを殺菌するには次亜塩素酸か加熱しかありません。


これはノロウイルスの体の構造上の特徴で、

ふつうウイルスにはエンベロープという膜が体の外側を

取り囲んでいて、この膜の成分が脂質でできているため

石けんやエタノールで簡単に溶けて体ごと壊すことが

できるのですが、ノロにはこのエンベロープがありません。

ですから、アルコール入り石けんで手洗いしても足らないと

いえます。

ただ、石けんで手洗いすることでノロがはがれやすくなる

ので全く効果がないとはいえません。

しかし、家族が感染しているときなどは石けんの手洗い

だけではなく、次亜塩素酸を薄めたスプレーで消毒する

べきでしょう。

この次亜塩素酸ですが、手の消毒だけでなく

台所やマスクにスプレーしたり、加湿器に入れたりすると

効果的です。

もし家庭で嘔吐物を処理するなら、

マスクと手袋をして即刻、次亜塩素酸を

振りかけて処理して下さい。


そして、先ほど加熱によって殺菌できると書きましたが、

殺菌の条件は

85度以上で1分間

ですので、かなりの加熱条件といえます。

牡蠣はフライにするしかなさそうです。




今回は長くなりましたのでこのあたりで。

次回の記事では

感染・発症したときの治療についてお話します。


近日中にＵＰします。


※次亜塩素酸は大き目のドラッグストアで購入できますが、

その際、ウェルパスなどのベンザルコニウム系の消毒剤を

薦める店員もいます。ノロには分が悪いです。

必ず、次亜塩素酸と指名してください。

弊社の楽天サイトでも購入できます。