西洋医療の普及に伴って、一時は否定されたものの、
また見直されて有用性がわかってきた漢方薬。
副作用が少なく、使いやすいという良いイメージが定着しているが、
私のような一般的な薬剤師にはものすごく扱いづらいところがある。

今、医療で汎用されているものは、
西洋医療の薬では補填出来ない事象がほとんど。

たとえば、病後の体力回復、不定愁訴の多い更年期障害、
抗がん剤の副作用対策、術後イレウスの予防、インフルエンザ、
それこそ多岐に渡るが、
だいたい西洋医療薬との多数併用。

漢方薬は決してマイルドな薬ばかりではない。
体の温度や水分バランスを変える
ホルモンの分泌も変化させる
でも、多くは「どういうメカニズムで効いているのかよくわかってない」のである。

そういった、よくわかってない薬と、
メカニズムが命!の西洋医療薬を組み合わせると、
よくわからない掛け算や割り算になっつしまう。

決して漢方薬を否定する気はない。
私自身、漢方薬で救われたのだから。

自覚症状か消えれば良い疾患にはわかりやすいかもしれないが、
目に見えないところで副作用が起こっていることもある。
量ともきれいに相関しないのに、
方剤を組み合わせると相乗効果を表すこともある。

そのへんのさじ加減が
ものすごく非科学的で、あいまいで、経験的で、

医療では必要性があることは間違いないが、

諸刃の剣であることをうまく説明しようにも

すべてがもわっとしている。