ロック史上最強のフロントマン、と個人的には思っているスティーヴ・リーを不幸な交通事故で失いながらも、新ヴォーカリストとしてニック・メーダーを加入させ素晴らしいアルバムを連発し順調な活動を続けている我らがゴットハード。

 

そんなゴットハードのギタリストであるレオ・レオーニが新プロジェクトを立ち上げたと。

 

その名もコアレオーニ。

 

 

ゴットハードの曲を別バンドにてセルフカバーするという愉快な試み。

今回はパート1ということで比較的初期の曲を中心に取り上げております。

 

まず思ったのはさすがというかなんというか、バンドとしての音がいい。

レオ以外にドラムもゴットハードのメンバーであるヘナ・ハーベッガーが務めているので、グルーヴ感がかなりゴットハードのものと近いのです。

そこはまあやはり百戦錬磨といいますか何といいますか。

 

そして改めてゴットハードは初期の頃から本当にいい曲を書いてきたんだなあという事実。

グランジ全盛の時代にデビューしたことも災いしてか注目されだすまでになかなか時間がかかり最初から実力に見合った評価は得られませんでしたが。

それに本アルバムのための新曲『Walk On Water』も見事な出来。

 

さて最大の注目はやはりヴォーカルなわけですが、ロニー・ロメロさんですか。

ほぼ完コピに近い形で非常に良く歌えており、何というか、相当に上手いです。さすがはリッチー・ブラックモアに認められた人材だけあります。

まあ完コピに近いだけあってスティーヴ・リーフリークの僕はどうしてもスティーヴのあの声や圧倒的な表現力を思い出してしまうのですが。

ニック・メーダーに比べれば声に関しては華がある印象。声域も広いし。

ただ今のゴットハードはニックの声と調和してこそあの強力なグルーヴを生み出していると思うので、本体は変わらずニックで続けてほしいもんです。

 

それにしてもレオのヴォーカリストに求める好みは非常にわかりやすいですな。

スティーヴはじめニック・メーダーにしてもロニーにしてもハスキーでブルージーなタイプの声がお好みのようで。

今後このプロジェクトは同じメンツでやっていくのかわかりませんが、個人的にはいろいろなタイプのヴォーカリストでゴットハードの曲を聴いてみたいなーと。

新ヴォーカリストオーディションのときに現れたとの噂があったフェア・ウォーニングのトミー・ハートとか。

エリック・マーティンなんかもとても良さそうだし。

 

とりあえず新規の方はやはりゴットハード本体から入ってほしいですが、ゴットハードファンは全然楽しめる内容ですのでどうぞ。