古代エジプトの歴史というものは入り込んでみるととっても面白いもんでして、日本と同じく八百万の神々がおりまして、各地に伝わる様々な神話、その時代時代にエジプトを統治した個性豊かなファラオたち、王権を象徴する壮大な建築物など。

約3000年という歴史の中で育まれた大いなる文明の力は現代と比べても遜色なく、電気があるかないかぐらいの差しかないんじゃないかと思うほど偉大な文明なのです。

 

さて我が国ニッポンにはそんな古代エジプト専門の美術館が存在するのです。

渋谷のハチ公口からタワレコ方面に真っ直ぐ5分ほど歩いたところにある小さなビルの8階にそれはあり、洒落た個人経営のカフェのような扉を中に入ると中はまるで秘密の隠れ家のような雰囲気。

出迎えてくれるのは絵に描いたような探険家(スーパーひとし君をご想像あれ)の格好をしたオネーサン。

 

とりあえず土足禁止なのでスリッパに履き替え。

入館料1500円を支払い、まずはステキなソファにご案内。何故。

というのもここからがこの美術館のユニークなところ。初めに古代エジプトの歴史をざっくりまとめたビデオを5分ほど視聴し、お客の気持ちを完全に古代エジプトの世界に引き込むのです。

そしてビデオが終わると美術館の中に案内してくれるのですが、そこからは何とガイドさんがつきっきりで一つ一つの展示物の説明をしてくれながら見て回ることになるのです。

しかもそのガイドさん、説明の中にちょくちょくオリジナルの小ボケを交えてくるので油断するなかれ。僕は完全に芸人スイッチオフの状態で行ってその小ボケに気づかず、アテン神信仰に夢中になりすぎて同盟国からの援助の依頼を無視し続けた第18王朝のアクエンアテン王ばりのシカトをこくという失態を犯してしまいましたよ。

 

そしていろいろ貴重な展示物を見て回った後は、さらに奥の暗いフロアを“探検”という体で今度はガイドさんなしで回ることになります。

それほど大きな美術館ではないので道に迷うことはありませんが、懐中電灯を持って暗い中古代の遺物を見て回るというのは冒険心がくすぐられなかなか興奮します。

ちなみに奥の部屋には謎の隠し扉(小窓?)もあります。

 

と、ここまでが一通りの流れとなっておりまして、全部終わるのに一時間もかからないくらいでしょう。

ちなみに受付にはグッズも売られており、中には古代エジプト占いなんてのもあったりします。

 

このように歴史博物館といってもお堅い感じではなく、古代エジプト初心者の方でも楽しめるようになっておりますので、みなさんお気軽に遊びに行ってみてはどうかしら。

 

開館日は土日のみなので注意。